【画像付で解説!】紺色旧スクだけじゃないよ!色と形で見るスクール水着の種類

【画像つき!】紺色旧スクだけじゃないよ!色と形で見るスクール水着の種類

スクール水着と聞けば紺色の旧スクを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかし実際には旧スクール水着に見られるような形状だけではなく、競泳水着のような形状のもの、色も様々なものがあります。

こうしたスクール水着に対するイメージは、当サイトの記事「競泳水着とスクール水着の違いはどこかまとめてみた」で紹介しているとおり、日本における学校教育の学習要領によって決められたものがあったためにそのようなイメージがついてしまいました。


近年ではフリル型やスパッツ型、セパレート型といったものもある中で、スクール水着にはどんな形状、色があるのか、こちらの記事で紹介してまいります。

スクール水着の形状編

スクール水着の形状

スクール水着の材質はほとんどものでナイロン、ポリエステルといった化学繊維で作られています。
また色も紺色または黒色の一色で統一されており、一部の水着では白や他の色のラインが入ったものもあります。

新スク水では一部の部分が水中で目立つ色を施したモデルも存在します。これは安全確保のためとされており、万が一水中に沈んだとしても、着用者の状況が把握できるものとして取り入れられました。

女子用のスクール水着の基本的な形状はトップスとボトムスが一体となったワンピース型ですが、その形状は年代によって様変わりしています。
2010年代以降ではセパレート型、スパッツ型なども登場し、見た目の面で旧来のタイプとは大きな違いがあります。

とはいえ、

  • 成長期の使用されるもの
  • 週に何度か使用されるもの

という観点から、素材については大きな変更はなく、伸縮性に富み、塩素に強い素材が採用され続けていることには違いありません。

1.旧型スクール水着(旧スク水)

旧型スクール水着(旧スク水)
▲旧型スクール水着 フットマーク 1210000

先述の通りスクール水着の代表的な形状をもった水着です。
元々は競泳競技用として1960、70年代に使用されていた形状ですが、学校指定水着として採用されたことから、この形状の水着がいわゆる「スクール水着」であるという認識が強まったと考えられています。
呼び名は、その後様々なモデルのスクール水着が登場したことから、そこから見て古いモデル、ということで「旧スク」あるいは「旧型スクール水着」と呼称されるようになりました。

最大の特徴はなんと言っても股間部の布にあります。通常のワンピース型水着の場合、下腹部と股間部の布は一体型となっていますが、旧型スクール水着では、下腹部と股間部の布が分離しており、股間部の布は下腹部の裏側に重なるように縫い付けが施されています。そのため股間部は筒状のような形状となっており、この部分で股間部の保護を行うような仕組みとなっています。一部の水着では、下腹部ではなく腰の両サイドで縫い付けを行っているものもありますが、見た目的にはどちらも大きくは変わりません。

旧型スクール水着の股間部分アップ
▲旧型スクール水着の特徴的な部分である股間部分。(フットマーク 1210000)

旧型スクール水着の股間部分縫製の状態(表側)
▲旧型スクール水着の股間部分を少し裏返してみた。赤丸の部分で下腹部の布地と縫い付けられている。(フットマーク 1210000)

旧型スクール水着の股間部分を裏返したところ
▲裏返して縫製部分を確認すると、下腹部の両脇にも縫製されている箇所があった。(フットマーク 1210000)

この点についてスカート状にも見えることから、過去においては「スカート型」と呼ばれていました。

なぜこのような形状になったのかは諸説ありますが、一般的に知られていることとしては、

  • 伸縮性をもたせ、激しい運動や成長期における体型の変化にも対応できるように
  • 胸元から流れ込んでくる水を股間部に流して泳ぎやすくするため

と言われています。

また旧型スクール水着のほとんどは背面がU字バックとなっています。

素材はナイロンまたはポリエステルが採用されています。いずれも100%の構成であるため、現在の水着と比べると伸縮性に欠け、生地の編み方によって伸縮性を出しています。そのため旧型スクール水着では厚手のものが多く存在しています。

1970年代に入ると、素材にも変化が現れ、ポリウレタン混紡の素材を利用した水着が開発されることになりますが、当時の水着のデザインは過去のものを採用していたことから、当時の競泳水着のデザインそのままに素材が変わったモデルも存在していました。

2.新型スクール水着(新スク水)

新型スクール水着(新スク水)
▲新型スクール水着 Lacymate 3500

1980年代頃から登場したスクール水着であり、一部では新タイプと呼称されることもあるのが、この新スク水です。

こちらも色が紺色のものがほとんどであったことから、スクール水着のイメージとして一役買っているものですが、特徴的だった股間部と下腹部の分離については解消され、現在のワンピース型水着のように一体型となったのは、この水着からです。
一見すると競泳水着と同一視されることもありますが、股ぐりのデザインは学校教育で使用されることを念頭に置かれているため、ローレグで競泳水着と比べるとごわつきがあります。
背面は旧型スクール水着のときに見られたU字型だけではなく、レーサーバック(Y字型)なども出てくるようになりました。

なおこの形状の水着が販売されているところでは「ラン型」という名称が付けられていることもあります。
ラン型とはランニングの略であり、生地が厚めで肩幅部分が広く作られた水着が、そのような名前で販売されています。水着の形状から、上半身がランニングシャツのようにも見えることから付けられた名前だと言われています。

3.競泳型スクール水着(競泳スク水)

競泳型スクール水着(競泳スク水)
▲競泳型スクール水着 arena ARN-75W

1980年代後半からメジャーになりだしたスクール水着で、形状としては1980年代前半で競技用として採用されていた競泳水着のデザインを踏襲したものです。

この頃になると合成繊維に対する技術が向上し、水泳競技に科学的な視点で水着が開発され始めた頃でした。ボトムラインはローレグであることには違いありませんが、旧スク水、新スク水の頃と比べると若干、ハイレグ傾向になりつつあるのも、この水着の頃です。

そのため素材も当時の競泳水着とほぼ同一のものが採用されており、これ以前の水着よりもフィッティング性が高く、締め付けが強くなりました。そのため非常に体型が出やすくなったとも言えます。生地の伸縮性はあるものの、競泳水着に近いデザインとなったため、従来のものよりも食い込みが発生しやすい傾向にあります。

代表的な競泳スク水は肩から背中にかけての部分が、白か水着に近い色のストラップでできており、パイピングが施されていることから、この水着については「パイピング型」と呼ばれることもあります。またこれまでのスクール水着と違い、一般的な競泳水着のようにも見えることから製造会社のロゴだけではなく、学校やスイミングスクールのロゴもつけられるようになりました。

新型がラン型と呼ばれることに対して、こちらの水着は「キャミ型」と呼称されることがあります。ラン型はランニングシャツのように見えるから、が理由ですが、こちらは上半身がキャミソールのようにみえることからキャミ型と呼ばれることがあります。

4.スパッツ型スク水

スパッツ型競泳水着
▲スパッツ型スクール水着 型番不明

2000年代に入ると女子の保護観点から体育の授業時に着用していたブルマが廃止され、ショートパンツに移行した流れで、これまでのスクール水着も変わることになりました。
スパッツ型はその一つであり、スパッツ形状のスクール水着となっています。

スパッツの丈は0分から5分丈のものが主流で、着用するとレスリングのユニフォームのようにも見えます。
一般的には「ユニタード型」「オールインワン型」「ショートジョン型」と呼ばれておりますが、同様の競泳水着についても同じような呼称がされています。

スクール水着の背中編

先述の説明でスクール水着の形状によって肩紐の部分が幅広に作られていたり、パイピング形式だったりと様々なものがありますが、スクール水着の種類によって背面も様々な違いがあります。
旧スク水時代はUバックが当たり前でしたが、その後、最新の競技用に合わせたデザインに変わってきたこともあり、背面のデザインも変わってきました。

1.U字型

U字型バック
▲旧型スクール水着としては定番のU字型バック。(旧型スクール水着 フットマーク 1210000)

旧型スクール水着ではごく一般的に見られるデザインです。一部新スクール水着などでも見られることができますが、特に凝ってはいないオーソドックスなデザインです。
過去の競技用競泳水着でもこのタイプでした。

2.Y字型(レーサーバック)

Y字型バック(レーサーバック)
▲競技を意識したかのような

デザインがこのY字型。レーサーバックとも言われている。(新型スクール水着 Lacymate 3500)


レーサーバックとは、背中側にあるアームホール(袖ぐり)が背中中心へ寄ったデザインとなっており、Y字型に見えるものを言います。
スポーティーな服装にはよく見られるデザインですが、スクール水着では新型スクール水着の頃から見られるようになりました。

少し変わり種なレーサーバック
▲少し変わり種としては、背中の中心にかけてデザインされたものもある(新型スクール水着 フットマーク 101550)

3.パイピング

パイピング
▲パイピングとしてはオーソドックスな形状。背中の中心でまとめられるような形で、ストラップがつながっている。(SPEEDUP 35005A)

競泳型スクール水着のデザインとしては一般的なパイピングです。いくつかパターンはありますが、ほとんどの場合は上記写真のような作りになっています。一部では、クロスさせたりしているものもあります。

クロスになっているパイピング
▲こちらは変わり種。クロスになっているパイピング(競泳型スクール水着 型番不明)

スクール水着のカラーリング編

スクール水着のカラーリングは、第二次世界大戦後に作成された学校教育要領によって紺色か黒色で統一されたものがほとんどでしたが、一部では他の色も採用された水着があります。

旧スク水タイプでは、競泳水着のデザインでは他の色も存在していたものの、紺か黒でした。ところが新スク水、競泳スク水とデザインが変化すると共に、他の色も出現するようになりました。
学校教育においては、こうした色を学年によって使い分けたりするところもあり、例えば、1年生は紺色、2年生は緑、3年生は赤、といった感じで、教育者から見てわかりやすくすることも行われていました。

1.紺

紺色のスクール水着
▲紺色のスクール水着(Lacymate 3500)

紺色はスクール水着を代表する色であり、イメージカラーともなっています。
メーカーによって、紺色の中でも若干の違いがあります。

2.黒

黒色の競泳水着
▲黒色のスクール水着(arena ARN-75W)

黒色もスクール水着のイメージカラーとなっていますが、紺色よりは少ない印象があります。

3.赤

赤色のスクール水着
▲赤色のスクール水着(Swimy SW1700P)

新スク水、競泳スク水において赤色という水着が出現しました。非常に明るい色であるため、水中での視認性は黒や紺色よりも高いものとなっています。

4.青

青色のスクール水着
▲青色のスクール水着(arena ARN-75W)

紺色ではなく、スカイブルーといった色のイメージがあるのがこの青です。紺色よりも明るい色ではありますが、プールは一般的にブルー系等の床で覆われているため、少しわかりにくいような印象もあります。

5.緑

緑色のスクール水着
▲緑色のスクール水着(SPEEDUP 35005A)

珍しいものとしてはこの緑があります。メーカーによって、色のばらつきはありますが、他の色の水着と比べても、物珍しさというのはあるでしょう。

6.オレンジ

オレンジ色のスクール水着
▲オレンジ色のスクール水着(富士ヨット SSW-41)

オレンジもかなり珍しい部類に入ります。明るい色であるため視認性は高く、教育用に採用していた学校もあったようです。

7.白

白色のスクール水着
▲白色のスクール水着(ギャレックス G7161162)

白色のスクール水着が学校教育で使用されていた、という話は聞いたことがありません。こちらは純粋にコスチューム用として開発されたものと推察されます。
とは言え、学習用水着を製造販売しているメーカー製のものもあることから、製造を委託された工場が開発されたものもあったようです。

スクール水着のライン編

スクール水着に付けられたラインは脇の下から腰にかけて太めのものが引かれたもの、胸から太ももにかけてひかれたものがありますが、視認性の向上を目的としてつけられたものと考えられています。
スクール水着の種類によっては線が色違いになっているものもあり、こちらも前述と同様、学年の違いを認識するために利用されていたものもあります。

ラインの入ったスクール水着

青いラインが入ったスクール水着
▲このように脇から腰にかけてラインが入っているスクール水着もある(mizuno/MERMAN 型番不明)

こちらの水着は脇から腰にかけてラインが入ったもので、オーソドックスなものです。このライン部分が白であったり、それ以外の色であったりすることがあります。

スクール水着の素材編

スクール水着の素材にも違いがあり、大きく分けて2種類の素材に分けられます。

  • ポリエステル
  • ナイロン+ポリウレタン

いずれの素材にも長所、短所が備わっており、実はスクール水着を選ぶ上で重要な要素となっているのがこの素材の話です。
スクール水着の素材については、【画像つき!】すべすべ系orゴワゴワ系?生地から考えるスク水の選び方で詳しく解説いたしますので、ぜひご覧ください。

まとめ

このようにスクール水着とはいっても、紺色無地の旧スクだけでなく、年代において様々なデザイン、カラーリングを施されたものが作られてきました。ある意味においてはスクール水着形状の変遷は、学校教育の背景がよく分かる資料としても活用することができるのではないでしょうか。日本の歴史やその背景において、スポーツ界から学校教育現場を見たときの流れというものがよくわかります。また今後もスクール水着は進化していくものと考えられており、さらなる形状の変化が起こることは不思議な事ではありません。

真面目にスクール水着というものも捉えた場合、どのような背景があって、そうした変化が起こったのか、ということも考えながら見ていくと、楽しめる一つの要素になるのではないかと思います。

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