
スクール水着は一般的に紺色が主流です。
むしろスクール水着に他の色があるの?と思われている方も多いのが実情ですが、そのカラーリング例については下記ページをご覧いただけると理解することができます。
ただスクール水着の色について、色の意味を混同して理解している方もいらっしゃるようです。
その色は紺色と青色。美術などで色のことを専門的に触れる機会がある人にとっては、絶対と言っていいほど間違いようのない話ですが、中には「なんか青っぽい感じの」「黒?」という方も中にはいらっしゃるようですが、今回はそんな青色なのか紺色なのかという疑問について説明いたします。
紺色と青色の違い

▲左側が紺色のスクール水着、右側が青色のスクール水着。
この疑問に答えるのに一番効果的なのは、上の写真を比べて見てみれば一目瞭然です。
スクール水着の紺色といえば左側の濃い色。青色といえば右側のような明るい色を指し示します。
なぜ青色と紺色を混同してしまうのか

▲上記は色の種類を円形で表した色相環と呼ばれる表。これで見た場合、青色と紺色が別物であることがわかるのではないだろうか。
先程の説明の通り、色の勉強さえしていれば青色と紺色を間違うはずがありません。
しかしなぜそのような間違いが起こりやすいのかといえば、どちらも寒色の同系色であると言えるからです。
極端に言ってしまえば、紺色も青色も同じ青系統の色ということで「青」と言ってしまっても、広義的に捉えるのであれば間違いではありません。しかし、そもそも色味が違うため、本来は別の色であるということには違いありません。
「青」では伝わらない紺色
青色といえば、例えばビビッドカラー、三原色に用いられる真っ青な「青」のことなのか、空のような「青」なのか、はたまた水色、紫に近い青色など様々です。紺色もこの範疇に入るため紺色のことを「青い色」と言ってしまえるのは、確かに間違いではないものの、確実に相手に伝えるという意味においては伝わりません。
逆に「紺色」を青色ということはないでしょう。なぜなら紺色が指し示す色は、若干明るさや色味に違いはあったとしても「紺色」の枠から外れることはないからです。
一般的なスクール水着は紺色?青色?

▲一般的にスクール水着といえば紺色だ。
次に一般的なスクール水着の色はどういったものかについて説明いたします。
これは認知度やスクール水着というものが戦後、登場してから以降、紺色が主流となっています。逆に明るい青色のスクール水着は珍しいとまでは言えないものの、数としては多くありません。
なぜスクール水着は紺色なの?
スクール水着に採用されてきた一般的な配色は紺色ということはわかりましたが、それと同時に「それではなぜスクール水着は紺色が一般的なの?」という疑問がわいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この点については諸説あり、以下のようなものが考えられます。
- 比較的、安くて手に入れやすい素材が紺色だった
- 日本で紺色は藍染など古来から用いられた色であった
- 透けにくい色だった
- 教育という観点から色気を出さない色にしたかった
などが挙げられますが、これらの理由が複合的に絡んで紺色になったと考えられます。
スクール水着の形状が大きく変化した1980年代以降では様々なカラーリングのスクール水着が登場したため、その中の紺色スクール水着はノーマルなものとして、惰性的に作られてきたのではないでしょうか。
この点について、その他、スクール水着の形状の歴史なども併せて読んでみるといいでしょう。
まとめ
スクール水着の色である青色は紺色のことであるということと、その理由について説明しました。
確かにスクール水着は青い系統の色ではありますが、紺色であるということを知っておくことで、人に聞かれた時にざっくりとした色の認識で誤ったことを言わなくても済みそうです。
そういえば色の認識は女性の方が細やかであり、男性だと非常にざっくりとした分け方で色を認知しているということもあるそうです。スクール水着フェチを自認している男性であれば、この点はしっかりと覚えておきたいところですね。
またスクール水着が一般的に紺色であることについても触れました。諸説ありますが、もしスクール水着の色が紺色でなかったとしたら、こんなにフェチとして人気が高まったかどうかも謎です。そこは紺色にしてくれたことに感謝ですね。