
- フェチ上級者
- よりフェチについて考察を深めたい方向けに
競泳水着に関する画像や動画コンテンツが多数、ネット上に溢れている中、泳ぐことを目的として作られたスポーツ衣料メーカー製の競泳水着と、イベントや撮影会などで見せることを目的としたコスチューム競泳水着というものが存在することは、競泳水着好きならば広く知られていることですが、この両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
具体的なポイントを比較して説明いたします。
この記事のポイント
- 競泳水着とコスチュームの違いを解説している。
- スポーツメーカー製の競泳水着は裏地がついているが、コスチューム水着はついていないことが多い。
- スポーツ用品メーカー製の競泳水着は水流をコントロールするための技術が用いられている。
「普通の競泳水着」と「コスチューム競泳水着」の違い

一般人からすれば「一緒じゃないの?」と思われそうですが、この両者には明確な違いがあります。まずはそのポイントについて解説いたします。
泳ぐことを目的としているかどうか
一番明確な差があるのは「泳ぐことを目的としているかどうか」です。
スポーツメーカー製の競泳水着とコスチューム競泳水着では、形状こそ同じようなものかもしれず、最近では競泳水着自体がまるでコスプレの衣装のように語られる場面もありますが、持っている機能に明確な違いがあります。
裏地がついているか否か
スポーツメーカー製の競泳水着には裏地がついています。練習用を目的としたものであれば、胸部に裏地がついていたり、あるいはサポーターをつけるためのフック受けがついています。
また競泳水着全般で言えば、股の部分にはクロッチがついていることが普通です。これは透けることを防止することを目的としたものであり、水に濡れた時に水着が透けてしまい局部が見えてしまうことを防ぐためのものです。

素材の違い
プールなどで使用される競泳水着は泳ぐための生地を使って作られた水着が大半を占めています。近年では赤外線撮影による透過防止を目的とした素材が使われていたり、生地そのものに水流をコントロールするための技術が用いられています。
しかし、現在はFINAの規定によって現在では作られることはなくなりました。
そのことを考えれば、このような特殊な素材による水着の制作はスポーツメーカーの水着にはない点と言っていいでしょう。
水泳時に衣服として機能しうるものが備わっているか

例えば競泳水着はヒップをまとめるために臀部の部分が覆われるように大きく作られていますが、コスチューム系はフェティッシュや性的な魅力をアピールすることが重要であるため、リオバックのようにおしりの部分が食い込みやすくなるよう、わざと小さく作られていたり、極端に言ってしまえばTバック状のものも存在します。
また特徴はお尻の部分だけではなく、大胆なデザインをあしらうこともあります。
この点は非常にわかりやすい点とも言えますが、水中で激しい運動を行う水泳にはおおよそ向かないようなものがコスチューム競泳水着には多くあります。
コスチューム水着にはどのようなメーカーがあるか
次にコスチューム競泳水着の製造を行うメーカーごとにどのような水着があるかも含めて解説いたします。
realise
国内でいちばん有名なコスチューム競泳水着ブランドと言えば「realise」ではないでしょうか。
近年では海外コンテンツでも使われていることもあり、この手のブランドでは世界的なメーカーと言ってもいいでしょう。
一躍有名となったのは「例の競泳水着」であるN-101シリーズですが、その前から競泳水着を模したタイプの水着を制作、販売しておりました。
フロントジッパーN-106シリーズ

特徴は光沢感が非常に強く、透明感のある素材で作られている、ということと、胸部をアピールできるフロントジッパーの存在です。
こちらの水着は女性のフリーモデルやコスプレイヤーが多く着用して、SNS上にアップしたことで一気に認知度が高まりました。
レオタード形状のようなN-015シリーズ

サイバーを思わせるラインの入れ方、色使いで人気の出たタイプの水着です。
セパレートタイプのN-035シリーズ

pharfaite
女性デザイナーによる新鋭のコスチューム競泳水着ブランドで、従来の競泳水着をモチーフに大胆にカッティングされたデザインが特徴的で、女性モデルから支持を集めています。
色使い、発色もよく、ある意味においては着用する女性のツボを抑えた水着と言えます。
ハイネックバインダー競泳水着 PF602シリーズ

PHARFAITEの水着の中でも、その特徴を大きく示しているタイプのハイネックバインダー競泳水着。
ハイネックということで首周りまで生地があることも特徴の一つですが、紐のようなデザインが取り入れられている点が、他の水着と大きく違います。
一応、競泳水着ということは謳っているものの、競泳競技で使われているものと比較したときに、当然、このようなタイプの競泳水着はないため、方向性としてコスチュームとして見てしまうというのは自然なことでしょう。
セミセパレート型PF603シリーズ

この手のデザインは2018年に入るまでなかったということもありますが、この形状で「セミセパレート競泳水着」と謳って売り出したことには大きな意義があるように感じます。
DiTAH

他ブランドと違い小規模で行っているブランドであることから希少性は高く、新規ブランドであるにも関わらずREALISE、PHARFAITEに並んでヨーロッパのショップでも販売されています。
PredatorRat

有名モデルが製作した衣装ということもあって、多くのモデルの注目をあつめており、その注目の中心はローライズ系の衣装に寄っていますが、水着に対する挑戦も行われるなど、今後も目が離せないブランドではないでしょうか。
A&T Collection

こちらは性的なイメージを大きくもたせたかったためか、Tバック形状のものが基本となっているようです。また生地も非常に薄く作られているため、特に透けやすいことが特徴です。
Mermaidia

先述のA&T Collectionよりはスポーツ的なイメージのあるデザインではありますが、フェティッシュ路線で作られていることには変わりないため、やはり透けやすいことが特徴です。
舞姫

LEOHEX

登場当初はデザインがすべてrealiseを踏襲したものであり、正直パクリといっていいくらいのレベルでした。中華製であるため粗悪品であるイメージもあり、当サイトでも購入時は一度、そのクオリティの低さに厳しい論調で発表いたしました。
しかし近年ではブランドのコンセプトが明確化となってきた他、様々な生地を活用した独自路線を歩み始めており、REALISEと比較した場合でも、その差は出始めてきています。
今後の展開に注目したいブランドです。
コスチューム水着は競泳水着好きから見てどう思う?

実際にrealise登場時には、競泳水着ではない、という位置づけで捉える人が多くおり、敬遠される時代もありました。
しかし、近年においてその感覚が薄まってきたようにも思えます。これはぴったりコスチューム好き、ライクラ好き、というようなカテゴリの細分化が行われたことも理由の一つとして挙げられますが、何よりも競泳水着と謳われたコスチューム水着を着用する人が増えたために多くの人に広く認知されるようになり、競泳水着原理主義的な考えを持つ人よりも、コスチューム競泳水着が好きという人が増えてきたことにあります。
実際にsukumizu.tv上の測定でも、コスチューム競泳水着に対する人気が高まってきていることは具体的な数値として確認できているため、今後はよりコアな競泳水着ファンとそれ以外の競泳水着ファンに大きく分かれてくるのではないかと予想されます。
まとめ:今後も魅力あふれるコスチューム競泳水着の登場に期待したい
泳ぐことを目的としたスポーツメーカー製の競泳水着と比べ、コスチューム競泳水着には明確な差があり、本来は別物であることを解説いたしましたが、フェティッシュの世界においては親しい存在であると考えられます。ぴったりフェチに共通するジャンルではあると思いますので、コスチューム競泳水着を通じて競泳水着が好きになったという人も少なくないのではないでしょうか。
特にコスチューム競泳水着の功績は多くの女性に水着の魅力を知ってもらったということに尽きます。
この点を考えると、今後もコスチューム競泳水着を作るメーカーには、より魅力ある水着を作ってもらい、多くの女性が水着の魅力に気がついてもらえるような未来を期待したいところです。