競泳水着に関する画像や動画コンテンツが多数、ネット上に溢れている中、泳ぐことを目的として作られたスポーツ衣料メーカー製の競泳水着と、イベントや撮影会などで見せることを目的としたコスチューム競泳水着というものが存在することは、競泳水着好きならば広く知られていることですが、この両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
具体的なポイントを比較して説明いたします。
「普通の競泳水着」と「コスチューム競泳水着」の違い

昔から存在するスポーツメーカー製の競泳水着を「普通の競泳水着」とするならば、見せることを目的とした競泳水着(のような)コスチュームというものも存在します。
一般人からすれば「一緒じゃないの?」と思われそうですが、この両者には明確な違いがあります。まずはそのポイントについて解説いたします。
泳ぐことを目的としているかどうか
一番明確な差があるのは「泳ぐことを目的としているかどうか」です。
スポーツメーカー製の競泳水着とコスチューム競泳水着では、形状こそ同じようなものかもしれず、最近では競泳水着自体がまるでコスプレの衣装のように語られる場面もありますが、持っている機能に明確な違いがあります。
裏地がついているか否か
スポーツメーカー製の競泳水着には裏地がついています。練習用を目的としたものであれば、胸部に裏地がついていたり、あるいはサポーターをつけるためのフック受けがついています。
また競泳水着全般で言えば、股の部分にはクロッチがついていることが普通です。これは透けることを防止することを目的としたものであり、水に濡れた時に水着が透けてしまい局部が見えてしまうことを防ぐためのものです。
反面、コスチューム競泳水着にはクロッチがついていません。これは製造コストを抑えるという意味合いもありますが、元々、水中で泳ぐためのことを考慮していないためといえます。
また一般的にはコスチューム競泳水着の場合、着用するモデルがサポーターを利用することを前提としているため、そもそもクロッチを付ける必要がない、という考えもあるためと考えられます。

素材の違い
プールなどで使用される競泳水着は泳ぐための生地を使って作られた水着が大半を占めています。近年では赤外線撮影による透過防止を目的とした素材が使われていたり、生地そのものに水流をコントロールするための技術が用いられています。
コスチューム競泳水着にはこのような機能はなく、レオタード生地のようなツーウェイ系のストレッチ素材で作られていることがほとんどです。
また一般的なストレッチ素材だけではなく、ラバー調、ラテックス素材といったゴムのような特殊な素材で作られることもあります。もっとも高速水着が盛んに作られていた2000年代においてはゴム素材の競泳水着も確かにありました。
しかし、現在はFINAの規定によって現在では作られることはなくなりました。
そのことを考えれば、このような特殊な素材による水着の制作はスポーツメーカーの水着にはない点と言っていいでしょう。
水泳時に衣服として機能しうるものが備わっているか

コスチューム競泳水着には、一般的な競泳水着と違い形状が違う点がいくつか存在します。
例えば競泳水着はヒップをまとめるために臀部の部分が覆われるように大きく作られていますが、コスチューム系はフェティッシュや性的な魅力をアピールすることが重要であるため、リオバックのようにおしりの部分が食い込みやすくなるよう、わざと小さく作られていたり、極端に言ってしまえばTバック状のものも存在します。
また特徴はお尻の部分だけではなく、大胆なデザインをあしらうこともあります。
この点は非常にわかりやすい点とも言えますが、水中で激しい運動を行う水泳にはおおよそ向かないようなものがコスチューム競泳水着には多くあります。
コスチューム水着にはどのようなメーカーがあるか
コスチューム競泳水着を制作するブランドは、realise・PHARFAITE・DiTAHをはじめ、国内外で複数存在しています。それぞれデザインの方向性や素材感、価格帯が異なるため、目的や好みに合わせて選ぶことが重要です。各ブランドの特徴と代表モデルについては、コスプレ向け競泳水着のブランド紹介をまとめた記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
コスチューム水着は競泳水着好きから見てどう思う?

従来、競泳水着フェチといえば、あくまでメーカー製の競泳水着を指して言っている部分はありました。そのため新鋭のコスチューム競泳水着の登場をよく思わない人がいたり、それらをご法度として捉え、コスチューム競泳水着は真の競泳水着にあらず、と考えるような競泳水着原理主義者もいることは事実です。
実際にrealise登場時には、競泳水着ではない、という位置づけで捉える人が多くおり、敬遠される時代もありました。
しかし、近年においてその感覚が薄まってきたようにも思えます。これはぴったりコスチューム好き、ライクラ好き、というようなカテゴリの細分化が行われたことも理由の一つとして挙げられますが、何よりも競泳水着と謳われたコスチューム水着を着用する人が増えたために多くの人に広く認知されるようになり、競泳水着原理主義的な考えを持つ人よりも、コスチューム競泳水着が好きという人が増えてきたことにあります。
実際にsukumizu.tv上の測定でも、コスチューム競泳水着に対する人気が高まってきていることは具体的な数値として確認できているため、今後はよりコアな競泳水着ファンとそれ以外の競泳水着ファンに大きく分かれてくるのではないかと予想されます。
まとめ:今後も魅力あふれるコスチューム競泳水着の登場に期待したい
泳ぐことを目的としたスポーツメーカー製の競泳水着と比べ、コスチューム競泳水着には明確な差があり、本来は別物であることを解説いたしましたが、フェティッシュの世界においては親しい存在であると考えられます。ぴったりフェチに共通するジャンルではあると思いますので、コスチューム競泳水着を通じて競泳水着が好きになったという人も少なくないのではないでしょうか。
特にコスチューム競泳水着の功績は多くの女性に水着の魅力を知ってもらったということに尽きます。
この点を考えると、今後もコスチューム競泳水着を作るメーカーには、より魅力ある水着を作ってもらい、多くの女性が水着の魅力に気がついてもらえるような未来を期待したいところです。





