
いまやTwitterというプラットフォームは一般的なSNSに留まらず、行政、政府機関をはじめ各政党の情報発信として機能する一大インフラであることは皆様もご承知のところではないでしょうか。
もちろん弊サイト含め、フェティッシュコンテンツを配信している多くの媒体がTwitterを利用し、情報を発信し続けていますが、完全にアダルトには当てはまらないセンシティブなコンテンツを扱っている以上、Twitterの利用規約に抵触する可能性があることは誰もが気にしているところだと思います。
そんなTwitterが2020年1月1日をもって新しい利用規約に変更し、施行もスタートするということで様々な心配が噂されています。
今回はそんな2020年のTwitter利用規約にスポットを当て、フェチコンテンツ配信者にの皆様に覚えておいてもらいたいポイントを解説いたします。
新しい利用規約はどんなものになるの?

Twitterの利用規約は2020年の1月1日に変更、そのまま施行ということになっています。
これがサンフランシスコに本社を置く米国時間であるかは公式サイトからも確認できませんでしたが、いずれにしても1月に入ったら新しい規約になることだけは間違いないため、覚えておいたほうがいいということは確実です。
Web担当者フォーラムからの情報によると、改定内容は現行(2019年12月時点のもの)の利用規則を補足、明確化するための追記や内容変更がほとんどであるため、一般的な利用者はほとんど気にしなくてもいいだろう、と言われています。
実際に変更部分を確認しましたが、たしかに一般的な利用者は気にすることはない、というのが弊サイトの見解です。
とはいえ、注意しておきたいポイントがある
それではフェティッシュコンテンツを配信している人にとってもそうか、というと必ずしもそうは言えない状況にあると考えます。
私達のような配信者が一番気にしているのは、
センシティブなコンテンツを配信することで利用規約違反にならないか
ということではないでしょうか。
この点について、懸念事項を交えてさらに解説いたします。
利用規約同意とセンシティブなコンテンツ配信の懸念点
1月1日から新しい利用規約が施行されると最初にTwitterから求められるのはサービスを利用するにあたっての利用規約同意が求められます。
おそらく利用規約が書かれたページに「同意する」というボタンを押下することで同意することになりますが、これを回避する手段はありません。
Twitterからの利用規約に同意しない限り、これ以降Twitterの利用ができなくなってしまうと言われています。
つまり何があっても100%、利用規約に同意しなければなりません。
問題はこの利用規約に同意した先にあります。
センシティブな画像/動画に関するポリシー

Twitterの利用規約に同意したということは、それに付属するプライバシーポリシー、Twitterルールとポリシーと言った規約にも同意したとみなされます。
知っておきたいのは「センシティブな画像/動画に関するポリシー」です。
この規定は以前から存在しているものですが、Twitterは13歳以上の利用を認めていることを明文化しているから、児童に対する利用者保護を目的とした措置も講じなければいけません。
そのためそもそも成人向けコンテンツとされる下記のものは投稿することを禁じています。
- 全裸または半裸(性器、臀部、または胸部を拡大したものを含みますが、授乳に関連するコンテンツは除外されます)
- 性行為をしているように見せること
- 性交などの性的行為全般 - 人間または人間的な特徴を持った動物が登場する、漫画/アニメまたはアダルト漫画/アニメも該当します。
全裸、半裸は理解しやすいところかもしれませんが、性行為をしているように見せることについても厳しく判定されるようです。
そしてその範囲は実在する人間に留まらず、アダルト漫画/アニメといったことが明文化されているため「絵だから大丈夫」「非実在人物だから大丈夫」というわけにはいかないようです。
本サービス上のコンテンツから逃げ道
それではTwitter自身がセンシティブなコンテンツを有害なものとしてみなしたものが、配信されている状況を100%潰せるのかというと技術的に困難な場合があるようで、おそらくすべてを淘汰することはこれまで通り難しいのではないかと考えられます。
それを匂わせる一文が「本サービス上のコンテンツ」というところにあります。
当社は、本サービスを介して投稿されるコンテンツを監視または管理することはできず、また、そのようなコンテンツについて責任を負うこともできません。
つまるところ、チェックはするけれども全部は無理だし、もしそういったものを誰かが見つけて不快な思いをしても責任は取れない、ということです。
それでは水着画像はどうなるの?

それでは弊サイトを例に考えてみましょう。
例えばスクール水着画像や競泳水着の画像をアップしたとします。
これらはほとんどの場合において人の目が介在することなく、機械的に判定されることになります。

人の目で見た場合、それがセクシーであるか、なんだかフェティッシュだなあと考えるか、あるいはただの水着を着た女の子の画像だと捉えるかはその人によって大きく変わるところですが、機械的な判定は少々、事情が異なります。
TwitterがGoogleのテクノロジーを採用しているかはわかりませんが、現在では以前の調査でご紹介した上記記事のように人工知能が、その画像を性的か否かを判定できる仕組みができています。
この事例で考えると競泳水着画像やスクール水着の画像は、ヌード画像と比較するとダイレクトにアダルト画像という判定を受けてはいないものの、性的な傾向が強いとみなされ、最悪、アカウント削除措置が取られることも可能性としては十分、考えられます。
ではスナップ写真のような水着画像もセンシティブな画像として扱われるの?
私達のようなフェティッシュを意識した(けれどもアダルト的ではない)画像や動画の配信は機械的な選別でセンシティブな画像の判定を受けやすいことはこれまでの説明でご理解いただけたかと思います。
しかし中には旅先のビーチで友人と撮った思い出の水着写真、なんてものもあるかと思います。人によっては「その写真も駄目なの?」と思われるかもしれません。
これまでの調査で推測できることは、やはりそういった思い出の水着写真画像であっても間違いなくセンシティブなものとして判定されてしまいます。この辺の考え方は欧米的といいますか、はっきりしていると感じますが、つまるところ水着写真はどんな目的であったとしても裸に近い格好でしょ、と判定されてしまうということです。
推測:アカウントごとの累積ポイント制による規制はあるかもしれない
これもあくまで推測の域を出ない話ですが、例えば一般的な使い方(つまり普段からセンシティブな画像をアップするようなアカウントではない人が)をしている人が、ちょっとビーチで撮った水着写真をタイムラインに上げたからと言ってただちにアカウント停止になるとは考えにくいです。
もしそうなったとしたら、Twitterに対して大きな不満のもとになるのは間違いありません。
となると、普通に使っている人がアップする水着写真はとりあえずセーフ、もしくは何らかのペナルティポイントが裏側につくのかなということが考えられます。
このポイントが溜まっていくとアップした画像に規制がかかったり、あるいは警告されたりする可能性はあるでしょう。
一般的な利用者にはあまり影響がないという点を考えると、こんな感じになるのか、という推測はできます。
そして私達のようなアカウントの場合は、そのポイントがそれなりに溜まってしまっているので、ある日突然、アカウント停止という厳しい措置が取られる流れになるのではないかと考えられます。
まとめ:センシティブな画像投稿に対する考え方
以上のことから、たとえ自分が投稿した画像が「これはアダルトではない!」と思っていたとしても、その意志に関係なく機械的な判定によって処理され、Twitter利用規約に同意した以上はそれに従わざるを得ない、と考えるのが自然なのかもしれません。
加えてTwitterはそのすべてを補足できないということも語られている前提で考えれば、センシティブな画像を投稿していたとして、アカウント規制の対象になっていない場合は「Twitterから認められた画像」というわけではなく「たまたますり抜けている」と認識しておいたほうがいいでしょう。