ここ数年の競泳水着人気からか、女性モデルでも競泳水着を着用される方は増えてきました。
そうした中で、競泳水着の女の子をイラストに起こすイラストレーターも増えてきたように感じます。
見る側に人達にとっては、そんなに深く考えたことがないかもしれませんが、イラストレーターの方たちが、なぜ競泳水着を描こうと思ったのか。そのきっかけやこだわりのポイントはどこにあるのだろう、ということを疑問に思ったことはありませんか?
今回はsukumizu.tvのオリジナルキャラクター「りぃと」を描いていただいた、イラストレーター、坂口貴行さんをお迎えしてインタビューを敢行いたしました!
坂口さんに競泳水着を描くときのポイントやお気に入りポイント、こだわりについて聞いてみました。
PROFILE
同人作家。近年、縁があったことをきっかけに競泳水着のイラストを描き始める。
Twitterアカウントは同人作家、坂口貴行と、コスプレイヤー、青蓮との共同アカウントとなっている。
坂口さんが競泳水着を描くきっかけとなったのは?
そうですね、2015年頃から二次創作として描き始めたのが最初だったと思います。
当時、好きだったキャラクターに競泳水着を着せる、という感じで。
元々は全然違う衣装のキャラクターだったんですけど、競泳水着を着せたらきっと似合うかなと思って着せてみたという感じですね。
いや、そういうわけではなかったんですけど、たまたま競泳水着を着る機会があって「あ、これはフェチアイテムとしていいかもしれない」と思ってしまったんですね。
競泳水着の存在はもちろん知っていましたが、それまでは、大して自分には刺さっていなかったものだったんです。
でも着てみて「あ、これはいいぞ」と。
実際に競泳水着を着用したことでその良さに目覚めた
そうですね、目覚めてしまったのかな(笑)
着心地ですね。締めつけ感がいいっていうか、普通の生活の中で得られないものだからかもしれませんが、着たときに意外さがあったんですよね。
締めつけるからこそ、身体のお肉がむにっとする部分が出てくるじゃないですか。お尻であったり・・・それで、競泳水着フェチの人たちっていうのはそういうのが好きなのかなあって、自分の中で一気に理解してしまったんですね。
ただ、そのときは「描こう」という気持ちにはならなかったのですが「競泳水着はいいぞ」っていう感覚は残ったというか。
もちろん今も着るのは好きですね。ちょっと癖になっているところはあるかもしれません(笑)
はい、持ってます。ちょっとずつ増えてて、今のところ練習用も含めて4枚ですね。
競泳水着が好きになってから、手当たり次第にグラビア写真を見まくっていたのですが、そのときに「これすごいかっこいい」っていうのがあって、それがあとで調べてみたらアシックス製だったんです。
だから、メーカーとしてはアシックスが一番好きですね。
今はなかなか買えないモデルだと思うので持っていないんですけど、もし手に入れることができればぜひ着てみたいです。夢叶った感はあるかもしれません
描いていて好きなところはお尻
そうですね。競泳水着を好きになって、自分の好きなキャラクターに似合うと思って、競泳水着を着せてみたのですが、既存のファンに怒られないかなって最初は不安でした。
お尻ですね。お尻から太ももにかけてのラインを描くのが楽しいです。
水着とは関係のない部分かもしれませんが、競泳水着を着せることで、締めつけによってお尻のラインが変わるんですよ。
そこから自然に太もものラインにつなげていくっていうか。やっぱり太ももも含めてお尻みたいな。
まぁ、そのへんのバランスっていうか。下腹部やお尻のあたりから太もものラインは重視しているような気がします。
競泳水着にエロさを求めて描いているわけではない
ただ、よく競泳水着ってエロさを求められることもあると思うんですけど、私は競泳水着を着用したときのお尻や太もものラインが美しいなって思うんです。
そういった意味では、競泳水着のイラストとしてのこだわりがあるとすれば、ガチエロにしないってことですね。健康的で爽やかな美しさを出しつつ、色気を出すというところにこだわって描いています。欲張りですけど。
競泳水着から「エロ」を思い浮かべるって、結局のところ想像力だと思うんですよ。
見てくれる人にその想像力の余地を与えたいっていうか、いろんなことを想像させたいというのもあるので、エロくは描いていないつもりです。
脳内で好きにしてほしい感じです。
あくまで競泳水着を着た女の子、という原石を提示して、そこから先は見てくれる人に頭の中で好きに加工してほしいというのはありますね。
だいたい複数の写真を参考にしながら描いてるんですけど、自分のやることって線を一本ひくだけなんですよね。
その線一本に、柔らかさだったり、むにっと感を出すというのを込めないといけないので、すごく難しいけれどやりがいがあるし、楽しいです。
競泳水着を描くときは肉体とのバランスを重視している
水着は体を締めつけることで、はみ出すお肉との対比、きれいに見えるように描いています。
ここは締めつけられているけど、こっちは締めつけられてないからむにっとするみたいな。
誇張せずにしっかりと自然に描けるか、というのを考えて描いています。
理想ももちろん、混ぜて描いているのですが、リアル女性へのリスペクトということで、なるべくリアルに見えるように描いています。
いや、特定の誰かはいないんですが、スレンダーの体型の方が多いですね。
最近は水泳選手の写真を参考にすることも増えてきました。
ポーズの参考程度ですね。
自分を見ながら描いているとテンション下がっちゃうので(笑)
あんまりやりたくないかな。
自分でも思うんですけど、コレジャナイ感っていうか。絵を描く人は自分の身体を参考に描かれる方もいらっしゃると思いますが、自分の理想じゃないからですね、きっと。
私の場合、競泳水着を細密に描くというよりは、水着を着た女性の美しさを描いていきたいな、というところがあります。
競泳水着だけではなく、競泳水着を着た女性・・・さっきも話しましたけど、健康的に描くというのがメインかもしれません。
スポーティーさを求めているんだと思います。競泳水着を単にエロのアイテムだけで考えているわけではないというか。
坂口貴行さんのイラストの描き方
最初はコピー用紙にシャーペンで描いています。
まず自分の競泳水着フォルダの中から・・・
パソコンの中に競泳水着を着た女の子のグラビア写真が入っていて、それをざっと見て気になるのを選んでから、自分の考えた構図やポーズを加えて描くようにしています。
そこから下描きを描き始める感じですね。描いているとだんだんオリジナルの写真とはかけ離れたものになってしまいますが。
下描きが終わったら、いったん拡大コピーをします。
最初に描いた下描きは、全体のバランスを見ながら描くので、小さく描いてしまうんですね。
そのため絵を大きくから、描ききれなかった細部の部分を描き足していく感じです。
それが終わったら、今度はトレースしてペン入れします。
そのあとスキャンしてデジタルで彩色していきます。
だいたい下描きで40分、ペン入れで40分、塗りは3時間くらいかかるかなあっていう感じです。
彩色へのこだわりは、自分の好きなイラストレーターさんの影響というのもあるんですが、鮮やかな色彩を使うって感じですね。眩しい感じというか。
坂口貴行さんのこれからの展望について
競泳水着はこれからも描いていきたいと思ってるんですけど、私の中ではまだまだ上に行けるんじゃないかなっていう意識があって、まだ満足しきれないところがあったりするので、理想を追い求めていきたいかなと思います。
究極の競泳水着イラストを目指すっていうか。
あと欲を言えば、自分の描いたイラストを他の方が見たときに「私が描いた」っていうのはわかるようになるといいですね。
坂口貴行さんの競泳水着のこだわりは自身が着用したところから
今回の坂口貴行さんへのインタビューでわかったことは、競泳水着へのこだわりがご自身の着用した経験から、競泳水着の着用感であったり、女性の肉体へのリスペクトから生じたものということがわかりました。
競泳水着を描かれるイラストレーターさんによって、そのこだわりは様々だと思いますが、自分で着てみたところから、描いてみようという発想が生まれたのは、入り口としておもしろい話だったかもしれませんね。
今後の坂口さんの活躍に期待したいところです!
参加イベント情報
🎨坂口です。以前ついーとしたスポーツ女子オンリー即売会、ついに実際に動き始めましたー!まだサークル受付は始まっていないのですが、とりあえず告知サイトだけでも見に行ってみてください。まだピクトスクエア自体の認知度が低いので、お試し気分での参加でOKです。よしなに! https://t.co/vjDrMFnT3g
— 坂口貴行@狐胡キリカ(Vtuber準備中) / 青蓮 (@tkykt_siren) June 23, 2020
坂口貴行さん関連リンク
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