激安だけど大丈夫?SWIMHXBY(洪星佰雅)の競泳水着を調べてみた
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みんな大好き競泳水着ですが、自分で買おうとしても意外といい値段がすることを知って尻込みしてしまう方は少なくないと思います。
もともとは競技向けの水着ということもあり、最新テクノロジーを結集して作られた水着はどうしても高くなるというもの。そこで「格安 競泳水着」「激安 競泳水着」など、そういったキーワードで検索するひとも増えたのではないでしょうか。
そんな中で登場したのが、SWIMHXBYというブランド。競泳水着をAmazonやヤフオクで探している人は一度、目にしたことがあるかもしれません。
一瞬、聞き慣れない名前で、日本人にとっては謎に満ちたブランドかもしれませんが、どのようなブランドか解説いたします。

れっきとした中国の水着ブランド

SWIMHXBY競泳水着のロゴ
▲聞き慣れないブランド名、ロゴだが、スポーツメーカーの競泳水着である。

SWIMHXBYはインファに代表される中国発祥のブランドです。 SWIMHXBYはインファに代表される中国発祥のブランドです。
ECサイト上ではわかりにくくても、水着を購入した際にわかることですが、水着が入っているパッケージには北京語による説明が書き並べられています。
中国のECサイト、阿里巴巴などを見ていると、一部でSWIMHXBYのブランド名で水泳帽やゴーグルなども販売されていることがわかりました。
ただそれ以外のスポーツ用品・衣料はあまり見かけることがなかったため、水泳競技に特化したメーカーかもしれません。

中国表記である「洪星佰雅」や英語表記のSWIMHXBYってどう読めばいいの?

日本人にとって馴染み深い漢字でもやはり中国語はなんて読めばいいのかわからない、というのが普通だと思います。
このブランドの英語表記名SWIMHXBYの読み方もわからないため、日本人にとっては余計にとっつきにくいイメージになっているかもしれません。
この読み方について、北京語を話す中国人の方に聞いてみたところ、

洪星佰雅

ホンシェンバイヤー

と発音することがわかりました。
ここで勘のいい方は気がついたかもしれませんが、SWIMHXBYのHXBYは、

  • H:ホン
  • X:シェン
  • B:バイ
  • Y:ヤー

ということになるのではないでしょうか。
シェンがSでないのは、中国語の発音を英字表記にした際に「X」であるものがあるからでしょう。日本人にとってはあまり馴染みのない発音なのだろうと思われます。

中国のどこにある会社なの?

水着を購入してわかったことですが、水着につけられているタグを見ても日本人から見ると、中国で作られていることはイメージが付きますが、それ以外の情報が読み取れないため、どこで作られているのか、製造会社は、などほぼわかりません。
現代では当たり前のように製造元がわかるWebのURLやQRコードも見当たらないのです。
しかし発音の仕方を教えてくれた中国人の方に聞くと、わかるところを教えてくれました。
実はGoogle検索だとなかなか見つけることができなかったのですが、中国の会社ということで中国の検索サイト、百度(https://www.baidu.com/)を使えば、あっさり解決しました。
SWIMHXBYは、山东潍坊洪星佰雅服装有限公司という会社が作っているブランドで、山東省濰坊市に会社があります。
あまり聞き馴染みのない場所ですが、北京や天津の南側に位置する場所のようです。

会社の情報を見ていると、王洪斌(ワンホンビン)氏という方が代表のようで、会社自体は50名程度の規模があるようでした。

この王洪斌氏は、他にも農業機器なども事業として手がけられている方のようだったので、もしかしたら中国共産党員で地元の有力者なのかもしれません。

2012年に誕生し、2015年には商標登録がされている

このブランドは2012年に生まれたことが製品タグからわかっていますが、2015年には中国国内で商標登録も行われています。
一過性ではなく、中長期的にビジネスを見通して考えられたブランドであることがわかります。

もともとは中国国内向けのブランドだったかもしれませんが、中国国外でも販路を見出したことから近年、日本でも見かけるようになったブランドであることが想像できます。

競泳水着製品について

SWIMHXBYとspeedo競泳水着のウロコ比較
▲speedo(左)とSWIMHXBY(右)の競泳水着についているウロコ柄を比較してみる。かなり似ている。

2021年7月時点において、SWIMHXBYの水着の特徴といえばspeedoを彷彿とさせるウロコ柄が特徴です。
パターンの細部には違いがあるものの、おおよそ近いデザインが採用されていることがわかります。
SWIMHXBYでは様々なデザインの競泳水着が制作されているものの、このウロコ柄についてはほぼすべてのラインナップに採用されているようです。

上記記事でも触れておりますが、デザインの特徴も去ることながら、値段の安さはさすが中国といったところではないでしょうか。

同社製品のデメリットかもしれないが新品でも白い粉がついている

ウォーターポロと一般的な競泳水着を購入してわかったことですが、いずれのものも新品であるにも関わらず白い粉が付着していました。
この粉がなんの粉であるのか、例えば製造過程でついたものなのか、といったことはわかっておりません。
Amazonのレビューでも多く見かけることから、ほぼ多くのものについて、粉が付着していることが考えられます。

この点について、日本国内特約店であるリエゾンサービス様がメーカーへヒアリングを行った結果をいただくことができました。
詳細は下記記事をご覧ください。

とはいえ、リーズナブルさで言えば競泳水着初心者にはおすすめできる

冒頭、競泳水着は高いため購入しにくいのではないかということを申し上げましたが、初心者にとってはなお価格の高さというのはハードルの高さに通じる部分があると思います。
大人のおもちゃのような適当な縫製でフェイク感を拭えないものを購入するくらいなら、ということで指を加えてみている人も、このブランドについては手を出してみてもいいかもしれません。

手出ししやすいポイント1:価格が圧倒的に安い

購入ハードルを押し上げている要因のほとんどは価格ではないかと思いますが、このSWIMHXBYはAmazonでも3,000円~程度で購入することができます。
有名ブランドの競泳水着はその3倍以上することは当たり前であるため、手が出しにくいと思いますが、このブランドであれば気軽に購入することができ、万が一、気に入らなかったとしてもダメージは少ないと思われます。

手出ししやすいポイント2:安くはあるが、本格的

この記事を書いている現在はFINA認証のモデルはありませんが、それでも生地自体は競泳水着のものであり、デザインや縫製は他ブランドの模倣品であることは否めないものの、本格的です。
この価格帯で本格的な競泳水着を手に入れる、という意味では、何を買えばいいのかわからない競泳水着ファン初心者にはおすすめしやすいブランドと言えます。

手出ししやすいポイント3:サイズが豊富

人気ブランドの競泳水着の場合、サイズ展開が、SS、S、M、L、O、XO、XA、XBといった感じで、8~10サイズ程度の展開で、かつXOより上のサイズは一般的な流通では、あまり商品が流れないため、手に入れることが困難な場合があります。
しかしSWIMHXBYの場合、上が10XLまであり、そのサイズ展開数は13に及ぶことから、特に男性の着用派の方にとっては選択肢が増える話になるかと思います。

SWIMHXBY他ブランド(参考)
-3S
-SS
SS
MM
LL
XLO
2XLXO
3XLXA
4XLXB
5XLXC
6XL-
7XL-
8XL-
9XL-
10XL-

SWIMHXBYは新進気鋭の競泳水着ブランド

インファも低価格帯で手に入れることができる競泳水着としては有名でしたが、新進気鋭の競泳水着ブランドとしてSWIMHXBYが誕生しました。
個人的にはロゴのデザインもよく、あとは製品のレベルを上げてくれれば、他メーカーとも引けを取らない人気ブランドになるのではないかと思っています。
デザインのオリジナリティ性やロゴの接着面で課題がありそうなものを感じていますが、今後、注目したいメーカーの一つです。

 
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