女性モデルさんの中でも美術デッサン系のフルヌードモデルや露出感の強い水着モデルをされている方の中にはもしかしたら自分の女性器が臭うかもしれないと気になっている人もいるかもしれません。
特に密閉されているスタジオなどの空間は換気がしっかりしていないと空気が滞留しますので、汗のニオイを始めとする体臭がこもりがちになります。
女性のニオイの中でも一番強いと言われるのが、女性器による臭気です。
今回はそんな気になる女性器のニオイの原因、対処法について解説いたします。
なお最初に断っておきますが、当サイトにご出演いただいたモデルさんの中で臭うようなことがあった、というわけではありません!みなさん、しっかりケアされていると思いますので、そこだけは誤解なきようご理解くださいますようお願い致します。
この記事のポイント
- 女性器のニオイの原因と対策を紹介している。
- 女性器のニオイにはさまざまな原因があり、それぞれによって特性が違うものもある。
- そもそもであるが清潔に保つことがポイント。
通常のケアを行っていれば臭わない
さて、こういう書き出しをしてしまうと「そんなに臭ってしまうものなの?」と思われるかもしれませんが、しっかりとお風呂に入って性器を含む身体を洗っていれば、そんなに強烈に臭うことはありません。
石鹸などは殺菌作用がありますし、お湯に浸かれば身体の表面的な老廃物は浮きやすくなりますので、普通通りに生活していれば何も気にすることはありません。
密閉された空間でモデル活動を行えば臭う可能性もなくはない
とはいえ、密閉されたスタジオのような空間で水着になったりするモデルにとっては少し心配することもあるかもしれません。
実際、水着ともなると撮影内容によっては股を大きく開くこともあるかもしれません。
そうしたときにデリケートゾーンと撮影者側の距離はぐっと近づくこともあるため、ニオイは気になることもあるでしょう。
女性器の臭いの原因はどういったものがあるの?
そもそも構造上、女性器は男性器と違って、様々な分泌液が排出されるため、実は男性器よりも臭いやすく、不潔になりやすい環境と言われています。
女性器の臭いのもととなる原因は大きく分けると3つ存在します。
- 人間が生きていく上で必ず発生する要素
- その人特有の体質により発生する要素
- その他の要素
これら3つの要素が組み合わさったり、配分の違いによってニオイの強弱、あるいはとても臭い、臭くないという感じに分かれます。
先述の通り、男性器よりも女性器のほうが臭うと言われるのは、男性と比べ臭いの要素が多数存在するということにあります。
そのため、女性によって女性器のニオイのバリエーションは様々です。
女性器のニオイの原因その1:人間が生きていく上で必ず発生する要素
人間が生きていく上で必ず発生する要素といえば、汗や尿、垢といったもので、これは男性と同じです。
違いがあるとすればおりものなどの分泌液が挙げられます。
代表的なものは以下のとおりです。
匂いの要素 | 成分・原因 |
---|---|
尿 | アンモニア |
おりもの(子宮頸部粘液/子宮内膜液 | 水、塩化ナトリウム、その他有機物 |
恥垢 | 膣から剥がれ落ちた細胞、たんぱく質 |
腺体からの分泌物 | アポクリン腺、バルトリン腺、スキーン腺 |
細菌 | 好気性乳酸菌、コリネバクテリア菌、バイクロイデス菌、ガルデネデラ・ヴァギナス菌 |
上記のものは健康的な女性であればすべて排出される成分で、細菌についても同様で、健康的な女性であれば女性器に保有しているものです。
尿はアンモニア臭がしますが、他のものは保有している細菌がおりものや恥垢などを分解することで、ニオイが発生します。
男性器よりも臭気が強いとは言え、これらは通常通りのニオイであり、決して病的なものではありません。
なお、もし好気性乳酸菌を多く保有している女性であれば女性器がヨーグルトのようなにおいがすることもあるようです。
女性器のニオイの原因その1-1:尿
先述の通り、尿にはアンモニアが含まれていますのでアンモニア臭がします。
ただしいつもと違うニオイというようなことがあるかもしれません。その場合は、尿が細菌に感染していたり、がん細胞や糖が含まれていることもあります。
このような場合は、即刻内科で見てもらったほうがいいでしょう。
女性器のニオイの原因その1-2:おりもの
おりものには子宮内に存在する分泌液が含まれていますが、これらの中に水をはじめとする有機物が含まれています。
細菌はこの有機物を分解するため、ニオイの原因になる、ということです。ただし上記の通り、これらは人間が生活していく上で必ず起こることであり、特異な事象というわけではありません。
女性器のニオイの原因その1-3:恥垢
恥垢もおりものと同様、身体から剥がれ落ちた細胞やたんぱく質で構成されているため、細菌が分解を行います。
女性器のニオイの原因その1-4:腺体からの分泌物
腺体とは生命が分泌活動を行うための必要な器官のことです。唾液や胃液など分泌液を出す部分にはついているものと考えていいですが、女性器も分泌液を出すため腺体が存在します。
分泌物としては、
アポクリン腺・・・大陰唇部
バルトリン腺・・・膣前庭
スキーン腺・・・膣前庭
が挙げられ、これらも細菌の分解対象となっています。
女性器のニオイの原因その1-5:細菌
人間の体には多数の細菌が存在していますが、女性器まわりにも多くの細菌がいます。
ポイントとしては、これらの菌そのものがニオイを発するのではなく、女性器の周りについた有機物などを細菌が分解することでニオイが発生する、ということです。
そのため女性器を清潔に保っておけば、少なくとも強烈なニオイや特異なニオイが発生する可能性は低いと考えられます。
女性器のニオイの原因その2:その人特有の体質により発生する要素
次にニオイのもとと考えられる要素は、人によって持っているものが違う体質によるものです。
具体的には脂肪酸によるもので、こちらはいわゆる悪臭に該当するものが含まれています。
代表的なものは以下のとおりです。
匂いの要素 |
---|
プロピオン酸 |
イソ酪酸 |
酪酸 |
イソ吉草酸 |
2メチル酪酸 |
4メチル吉草酸 |
上記の要素が人間の身体から排出される脂肪酸の要素です。
プロピオン酸は発酵食品にも含まれる成分で微生物が分解した時に出てくるものです。そのため自然界には普通に存在するものです。
いずれも臭気を放つ成分で、内容は少し変わるものの悪臭を放つことで知られています。
ただこれら成分による原因が身体の異常性を示すというわけではなく、人間が生活する上で起こりうるものなので、病気というわけではありません。
現に脂肪酸を排出する女性は全体の4~5割と言われています。
脂肪酸は食生活や体質によって排出されたり、されなかったり、成分も様々であるため、一概に必ず悪臭がするというわけでもありません。
女性器のニオイの原因その2-1:プロピオン酸
プロピオン酸はなんとなくプロパンに近い名前を持っていますが、そのとおりで消防法では第4種危険物、第2石油類に該当します。
語源として「最初の脂肪酸」という意味を持ち、油脂の加水分解により得られる脂肪酸のうち、最も炭素数が少ないものであったことによります。
性質としては無色の液体ですが、不快な悪臭を放ちます。
参考サイト
女性器のニオイの原因その2-2:イソ酪酸
イソ酪酸は無色透明の油のような液体でプロピオン酸と同様、悪臭を放ちます。弱酸性であるものの腐食性も持ち合わせているため、化学的には取り扱いが注意とされる成分です。
女性器のニオイの原因その2-3:酪酸
酪酸はバターに存在するもので、体外に分泌される皮脂にも含まれていることがあり、蒸れた足の臭いの原因がこの酪酸と言われています。
また自然界にも広く存在しているものであるため、植物にも含まれている場合があります。代表的なのは銀杏で、秋口に道に落ちた銀杏が悪臭を放っているのも、この酪酸が原因となっています。
特徴としては強烈な悪臭ということが挙げられますが、微量であっても哺乳類であれば感知することができ、人の鼻でも10ppmくらいで十分、悪臭を感じることができます。
女性器のニオイの原因その2-4:イソ吉草酸
イソ吉草酸は植物や精油に存在している天然の脂肪酸で、やはり悪臭を放つ要素を持っています。
具体的にはチーズのようなもの、または汗、足のおい。加齢による口臭のような不快感のある刺激臭が含まれています。
よく女性器のニオイをチーズに例えるケースがありますが、このイソ吉草酸によるものが考えられます。
参考サイト
女性器のニオイの原因その2-5:2メチル酪酸
2メチル酪酸は一般的にりんごのようなニオイと言われています。
こう言うといい匂いのようにも思えますが、悪臭の原因であることには違いありません。
いわゆる「いつもとは違うニオイ」であり、食品などにおいては異臭の原因の一つとされています。
この場合、カビが生えていたりするものですが、人体においては納豆に近いニオイがするものと言われています。
女性器のニオイの原因その2-6:4メチル吉草酸
別名でイソカプロン酸と言われているものです。
こちらも危険物に指定されているもので、刺激臭がするものです。
知っておきたいポイント
上記のポイントで考えればチーズのような悪臭のする女性器を持ったる女性は全体の4~5割ということができます。
つまるところ、これらは自然な現象であり、決しておかしな状況ではないということです。
ただし現代社会においては、ニオイに対して敏感な時代ということもあり、特にデリケートな部分については一喜一憂してしまう、というのは想像に難くないところです。
女性器のニオイの原因その3:その他の要素
女性器のニオイには上記までに説明した「誰でも持っているニオイの要素」「個人差のある脂肪酸」の他にその他の要素が存在します。
こちらのその他の要素も個人差があるため、必ずしも誰もが持っているわけではありませんが、健康的な女性の4~5割がもっているもので、やはりこれらが原因のニオイがするからといって、必ずしも病気というわけではありません。
代表的なものは以下のとおりです。
匂いの成分 | ニオイのタイプ |
---|---|
1オクチン3オール物質 | カビ臭いニオイ |
インドール | 糞便のようなニオイ |
フェニル酢酸 | すっぱいニオイ |
トリメチルアミン | 魚の腐ったようなニオイ |
ジメチルサルファイド | 生ゴミのようなニオイ |
ピラジン | もやしのようなニオイ |
経血 | - |
精子 | - |
女性器のニオイの原因その3-1:1オクチン3オール
可燃性の液体で危険物に指定されていますがニオイにおいてはかび臭いにおいのする物質として知られています。
女性器のニオイの原因その3-2:インドール
ジャスミン系の香料にも含まれているものですが、単体としてのニオイは糞便臭そのものです。
自然界にはありふれたもので有名所で言えばドリアンが強烈なニオイを放つのもこのインドールやスカトールといった成分が原因と言われています。
女性器のニオイの原因その3-3:フェニル酢酸
こちらの成分も香水の原料として使われることがあり、フェニル酢酸の濃度が薄いときは蜂蜜のようなニオイがします。
ただし濃度が濃いと不快感のある酸っぱい匂いになるため、決していいにおいがするもの、というわけではなさそうです。
女性器のニオイの原因その3-4:トリメチルアミン
悪臭の代表的なものとして挙げられるのがこのトリメチルアミンではないでしょうか。
魚の腐ったようなニオイと書いていますが、実のところ魚が腐ったときに発生する成分であるため、まさにそのものと言っていいかもしれません。
ほとんどの人は気にすることはありませんが魚臭症と呼ばれる体中から魚のにおいがする人はこのトリメチルアミンが原因と言われています。
本来トリメチルアミンは肝臓で分解されるものの、何らかの理由(遺伝的なものなど)で分解することができず、トリメチルアミンが体外に排出されている状態です。
もし女性器のみならず口や身体、汗などからも魚のにおいがするとすれば、魚臭症、トリメチルアミン尿症の疑いがあるため、医療機関にかかったほうがいいでしょう。
女性器のニオイの原因その3-5:ジメチルサルファイド
ジメチルサルファイドも悪臭の代表的なものといえます。
いわゆる生ゴミのようなニオイです。成分的には硫黄系にあたるようですが、特に口から生ゴミのような口臭がする人はプラークが原因と言われており、検査をするとジメチルサルファイドが検出されることが珍しくないそうです。
女性器のニオイの原因その3-6:ピラジン
ピラジンは独特なにおいがすると言われています。
もやしのようなニオイ、あるいはほうじ茶のようなニオイがするとも言われます。
一見するとこれだけでは悪臭と言い難いところがあるかもしれませんが、他のニオイの要素と混合することで悪臭化することがあります。
女性器のニオイの原因その3-7:経血
一般的な経血ですと血と分泌液が重なったニオイがすると考えられているため、とても生臭いものとして知られているのではないでしょうか。
どちらかといえば、多くの女性が持ち合わせているものであることから、一般的な範疇ではあります。
ただし経血そのものは無臭であるものの、なぜにおいがするのかといえば、そこに雑菌が入り込んだり、空気中に触れることで酸化するというメカニズムでニオイが発生します。
女性器のニオイの原因その3-8:精子
よほど短時間でかつ処理を放置しない限りは要素として挙げるのも難しいところですが精子によるニオイというのは考えられます。
ただしもう少し話を掘り下げると、常に女性器から精子臭(イカ臭い)がする場合は細菌性腟症が考えられます。
もちろんこの場合は医療機関に相談するべきでしょう。
知っておきたいポイント
女性器の臭いの原因をまとめると
これまで女性器のニオイの原因を多く紹介しましたが、まとめると以下のような感じになります。
匂いの要素 | 特徴 |
---|---|
人間が生きていく上で必ず発生する要素 | 誰もがもっているもので、普通に清潔にしていれば問題ない |
その人特有の体質により発生する要素 | 女性全体の半分程度は何らかの物を持っていて自分で対策しようと思えばできる |
その他の要素 | 女性全体の半分程度は何らかの物を持っていて自分で対策しようと思えばできるが、場合によっては医療機関への相談も |
女性器の臭い対策にはどんなものがある?
さて、これまでは女性器の臭いの原因について解説しましたが、これらの問題を解決するにはどういった方法があるのかを解説いたします。
デリケートゾーンにおい対策1:ストレスを溜めずしっかり寝る
においの原因は清潔に重きを置かれると考えられがちですが、結局のところ大切なのは体調を整えることにあります。
生活習慣の見直しという意味では睡眠は重要な部分を占めており、ストレスケアを行うことで体質の改善につながることもあります。
身体から悪臭を放つ原因の根底には私生活にあるとも言われますので、まずは体調を整えていくところから始めるのは考え方として正しいといえます。
デリケートゾーンにおい対策2:食生活の見直しを行う
私生活の見直しで大切にしたいのは食生活です。
これは考えやすい部分かもしれません。
特に脂肪酸から放たれる悪臭は非常に特徴的なものになるので、モデル活動を行っていて、水着やヌードになる方にとっては場所によってはニオイを感づかれることもあります。
脂肪酸は肉食中心の生活、油脂成分が多い食事だと身体に蓄積、排出される量も増えるため、バランスのいい食生活を心がけるようにすることはニオイ対策にも通じます。
デリケートゾーンにおい対策3:通気性にいい下着を身につけるようにする
女性器のニオイの原因で一般的な部分は細菌による有機物分解によって生じたものであることが多いことから、なるべくデリケートゾーンを清潔に保つという意味では通気性のいい下着を身につけることが大切です。
蒸れて湿気を含んでしまうと、それだけ細菌の活動も活発化するため通気性は大切といえます。
デリケートゾーンにおい対策4:生理時はこまめにナプキンなどを換える
モデル活動を行っているとどうしても生理の時に仕事をしなくてはならない、ということがあります。
水着のときはナプキンやタンポンで対応することが多いと思いますが、撮影前の移動時においてもナプキンはこまめに換えるようにしておいたほうがいいでしょう。
生理の血は無臭ですが、先述の説明の通り酸化や細菌によってニオイが発生してしまうことから、なるべくデリケートゾーンに血を残さないようにすることが大切です。
デリケートゾーンにおい対策5:専用の石鹸で洗うようにする
女性器周りは他の体の部分と比べても汚れやすい部分です。そういった意味ではボディソープよりも専用の石鹸などで洗うことは対策の一つとして考えられます。
女性器の臭いは様々な要因があるが、気にしすぎる前に生活の見直しを
これらデリケートゾーンの臭いは様々な要因があり、男性器よりも不衛生な環境下に置かれていることは体の構造上仕方のないことかもしれません。
特に最近は無臭であることが是とされている時代でもあるため、生理的に正常な範囲であっても「もしかしたら私、病気かも?」と考えてしまい、それで精神的に落ち込んでしまうようなことがあってはいけないと思います。
基本的にはどのようなニオイであれ可能性的には起こりうることであり、気にしすぎないことが大事です。
とはいえ、人前に出るモデルさんの中でもスタジオなど密閉された空間で水着になってしまう人にとっては気になってしまうこともあるでしょう。
そうした方にとっては、取るべき対策を実践してみてはいかがでしょうか。