- フェチ中級者~上級者
- 腋フェチを自認する・魅力を感じる方
- 競泳水着と腋フェチの関係について考察を深めたい方
女性の体の部分の中でも、通常は他人に見せられない胸や女性器とは違って、自信がない限りあまり出したくない部分の代表格といえば腋ではないでしょうか。
昭和の時代と比べれば女性のファッションは開放的になってきたと言えど、冬のシーズンであればもちろん、夏でも腋はあまり見せたくない・・・という女性は今でも少なくありません。
ただフェティッシュな視点で見た場合は、女性の腋に対する憧れを覚える人もいます。
今回はそんな腋フェチについて、水着という視点から魅力や、なぜ腋フェチがいるのか、といった理由について解説致します。
なぜ女性の腋に魅力があるのか
元来、腋は他の体の部位と比べれば性的に感じにくい部分であるため、腋そのものを指して魅力的、ということには繋がりにくいです。
しかしフェティッシュに感じさせるという意味では、腋はその条件をいくつかクリアしています。
- 毛が生える部分であることから女性は隠したがる(あまり見せたくない)
- 股と同様、挟み込める部分である
- 腋は汗腺が他の部位より多いため汗をかきやすい
これらの条件はフェチに通じる話です。それぞれ解説致します。
1.毛が生える部分であることから女性は隠したがる(あまり見せたくない)
女性の美容で「脱毛」というものがあるくらいですから、基本的に女性にとって頭髪、陰毛以外は可能な限り生やしたくないと考える女性が圧倒的多数を占めています。
近年では衛生的観点もあって陰毛ですら脱毛する人も少なくありません。
腋毛も当然脱毛したい部分であり、女性にとっては一番、脱毛したい部位ということでアンケート結果も出ています。
- 1位:腋
- 2位:VIO
(VIOは陰部総称であり、Vはデリケートゾーンの前面、Iは陰部(女性器)の両側、Oは肛門まわりのこと) - 3位:顔
- 4位:脚
- 5位:腕
モデル活動ではしていなくても、夏に腕が出やすい服を着たりマリンレジャーで遊ぶとなると、どうしても腋はきれいにしておきたいと考える女性は多いです。
無論、国・地域の文化や女性自身の考え方によってあえて腋毛を残すという方もいらっしゃいますが、アンケート結果を見れば可能な限り、腋は見せたくない・・・と考える女性が自然というのも理解しやすいのではないでしょうか。
その女性の「見せたくない」部分に男性は「聖域」を感じ、見てはいけないものを見たいと思う、触れてみたいと思うという流れでフェチに繋がっていくものだと考えられます。
2.股と同様、挟み込める部分である
腋は人体の構造上、関節に当たる部分でもあるので開く、閉じる(締める)という動作が可能な部位となっています。
特に男性にとっては圧迫好きの人だったりすると、太ももに挟まれたいとか、そう考える人も少なくないと思いますが、腋に至っても挟み込むことが可能ということから女性の身体に挟まりたいと考えやすくなる部位のようにも考えられます。
これは後述の汗腺の話でより詳細な説明を行います。
3.腋は汗腺が他の部位より多いため汗をかきやすい
腋は人体の中でも汗腺が多いとされている部位です。
汗腺には2種類あり、それぞれ「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」と呼ばれています。
エクリン汗腺はほぼ水とわずかな塩分の汗を出しているのに対し、アポクリン汗腺はタンパク質や脂肪酸、鉄分、色素、蛍光物質、尿素、アンモニアといった物質が含まれた汗を出します。
エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違い
水分、わずかな塩分の汗で匂いはない。
全身のほとんどの皮膚表面に存在する。
さまざまな物質が含まれているが、匂いはほとんどない。
腋、乳首、下腹部などの毛穴に存在する。
よく噂話レベルで「腋からフェロモンが出ている」なんてことを聞いたことがあるかもしれませんが、これは実際その通りで、アポクリン汗腺から分泌される汗がフェロモンのような役割を果たしています。
実は腋臭の原因となるのが、このアポクリン汗腺から流れる汗が原因の一つとなっていますが、この汗自体は匂いがほとんどなく、肌表面にいる常在菌や環境によって引き起こされます。
いずれにせよフェロモンのような物質が分泌されている場所であるということから、この部位に性的な魅力を感じること自体は何ら不思議ではなく、先述の「聖域」の話や挟み込まれたい欲求、すなわち肉感や匂いを感じたいという点においては自然なものと考えられるのではないでしょうか。
腋毛フェチの人がいるのはどうして?
腋フェチの中には腋毛が好きな人もいます。
これは人によって好みが分かれるところですが、なんの処理もされていない生い茂った腋を見たり触ったりするのが好きな人もいれば、処理が甘いいわゆる黒ごまが振りかけられたような腋がいいという人もいます。
ただ共通して言えるのは、少なくとも日本国内において腋毛を生やしているかどうかは別としても、生えていてかつ、あえて見せるような女性はほとんどいないことから、女性に対する神秘性が増幅された結果、腋毛フェチのような存在が生まれたのではないかと考えられます。
腋ではありませんが陰毛好きな人もいますし、特に水着フェチを取り上げているsukumizu.tv観点で話せば、水着からはみ出している陰毛に興奮する人だっています。
そう考えれば、本来キレイにしておきたいと考える部位に毛が生えているというギャップに萌えてしまう、という観点もありそうです。
もっとも先述のアポクリン汗腺の話だと、アポクリン汗腺自体は毛穴に繋がっているため、アポクリン汗腺から出る汗は毛から出ています。もしかすると本能的にそのことをわかっていて、腋や腋毛に対する執着が生まれているのかもしれません。
腋臭フェチの人がいるのはどうして?
絶対数としては多くはないと思われますが、中には女性の腋臭に対して執着する人もいます。
これは先述の話で考えれば自然に受け入れられる話になると思いますが、腋臭の要因の一つとして考えられるアポクリン汗腺からの汗がフェロモンの役割を果たしていることから、その匂いに対する強い性的な反応が現れたと考えるのが自然なのかもしれません。
ただここで注意しておきたいポイントは、腋臭であれば誰でも、なんでもいいというわけではなく、自分の好みの匂いかどうか、という点にあります。
元来、フェロモンは動物の世界では性的なものもそうですが、自分の仲間かどうか、一緒に過ごしていて問題ないかどうかを判断するためのものでもあります。
生存戦略的な観点も含まれていることを考えると、好きな人の匂い、というのは割と大切な話なのかもしれません。
水着フェチの観点から見た腋フェチとの関係性
競泳水着やスクール水着など身体にフィットするタイプの水着フェチの人にとって、人によりますがお尻や胸などに目が行きがちであることから、あまり腋に対する強いこだわりはないかもしれません。
競泳水着ではスポーティーな要素が強くなるため、フェチの中にもどことなくスタイリッシュを求める点で毛はないほうがいいと言う人もいれば、スクール水着はどうしても処女性を求めがちな部分が出てくるため、同様に毛の要素が邪魔に感じる人もいるでしょう。
ただし毛に対するフェチに傾倒しないのかと言われれば、決してそういうわけではなく陰毛がはみ出ていたりすることに対して、強い興奮を覚える人もいます。
この点で言えば、処理が甘い普通の女の子の腋という話であれば、よくある日常シーンとして捉えることができます。
そんな場面に出くわしてしまい「見てはいけないものを見てしまった」という興奮に変わることもあり、転じて腋毛に対するフェチを深めていく可能性もあるかもしれません。
これは水着フェチに限らない話かもしれませんが、特に腋の出やすい競泳水着やスクール水着の世界では、腋毛好きに転じる可能性は大いにあると考えられます。
フェロモンの話につながる腋フェチは不思議なことではない
今回の解説では腋フェチにはフェロモンの観点があるということと、腋毛は基本的に処理するという文化的背景から解説しました。
おそらくですが今を生きる女性が腋毛を処理しない世界だった場合は、逆に処理された腋に興奮するようなことになっているかもしれません。フェチは往々にしてそういったことがあるものです。
腋フェチの世界を理解できれば、他のフェチに対しても応用的な発送で理解しやすくなるかもしれません。