撮影会などのモデル活動において競泳水着人気が高いため、レオタードの人気はそれよりも熱がないというのが実情ですが、最近ではレオタード風のコスチュームを撮影会の衣装として取り入れるモデルも増えてきました。
モデル向けのコスチュームを開発、製造している人気ブランドの提供により、レオタードの認知や人気が少しずつ高まってきていますが、レオタードをコスプレやモデル衣装として使う場合、パンストやタイツ、ニーソックスが必要かどうかについて解説致します。
方向性をスポーティーにするのであれば生脚が一番
フェティッシュさを残しつつ、スポーティーに見せたいということであれば生脚が一番です。
実際に競技として行われる体操、新体操では生脚で試合に臨む選手がほとんどです。
実は体操や新体操競技ではパンストやタイツの着用に明確なルールはありません。
国際体操連盟(FIG)が定める一般的な体操競技の規定において、特定の衣装に関する厳格な要件がないためとされているからです。ただし大会主催者や競技組織が安全性や公平性を考慮してルールに適用する場合もあります。
また生脚が一般的と考えられる推測になりますが、飛んだり跳ねたりして着地をする際にストッキング素材で足が覆われていると滑りやすくなるのではないかと考えられます。
そうした観点で考えれば、スポーティーさを意識したレオタードのコスプレをしたい場合は、生脚という選択肢もありかと思います。
フェティッシュさを残しつつも、本格的なイメージに近い姿を表現できるのではないでしょうか。
ストッキングやタイツの着用ももちろんOK
反面、ストッキングやタイツの着用についてはどうでしょうか。
先の説明の通り、体操や新体操競技においてはパンスト類の着用に関する規定やルールがないため、生脚で競技に臨む選手が一般的です。
しかしバレエにおいては、ストッキングやタイツの着用が求められることがあります。
特に一部のバレエ競技においては、女性ダンサーがレオタードにストッキングやタイツを組み合わせることが標準的とされていることもあります。
これは芸術性を評価するバレエならではと言えるかもしれませんが、ストッキングやタイツを着用することにより美しさが強調され、それを見せることが重要な競技であると考えられるからです。
そういった意味では、どの競技の感じをモデル活動に取り入れてコンセプトとするか、という視点は意外と重要なことかもしれません。
また80年代~90年代に流行ったエアロビクスではハイレグのレオタードに厚めのタイツを合わせるのが主流だった時代もありました。
結局のところ、どの競技のコスチュームをモデル活動に取り入れるかによって選択が変わるところでもあります。
ニーソックスはコスプレ的な要素が高い
実際の体操競技やバレエでもそうですが、ニーソックスとレオタードを組み合わせて競技に臨む選手やダンサーはいないといっていいでしょう。
脚部の衣装に厳格なルールがないとは言え、ニーソックスを着用することは運動に不向きであると考えられるからです。
跳躍やさまざまな動きで表現するスポーツであるため、ソックス類はどうしてもずれてきてしまうという欠点があります。
この観点で考えれば、いくらルール上は問題ない場合でも着用が一般的でないことは明白です。
レオタードとニーソックスの組み合わせはあくまでコスプレ的な要素が強いものとして覚えておいたほうがいいでしょう。
レオタードを使うと脚部の表現が広がる
フェティッシュな世界においての話で言えば、細かな話をしなくとも好き好きに衣装を合わせればいいと思います。
レオタードにニーソックスでも構いませんし、全く色違いのタイツを組み合わせることも自由です。
ただ普段から本来の目的として使われているレオタードという衣装とストッキング、タイツの組み合わせの意味合いを知ることで、衣装に対する知見が深められます。
覚えておいて損はないのではないでしょうか。