
唐突ですが、あなたは自分の性癖やフェチ的な嗜好を女性に話すことができますか?
普通に考えれば他人に自分の性的な嗜好を話すのはとても気が引けますし、恥ずかしい行為です。
もっとも冗談めかして話す分には抵抗がない人もいますが、別に事情がない限りは面と向かって話すようなことではありません。
よくよく考えてみると「自分は○○フェチなんですよ」と言いやすいもの、言いにくいものがあるのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 女性の視点から見て、理解されやすい、引かれてしまうフェチの傾向を解説している。
- 女性が理解しやすいフェチには、女性自身が魅力を作り出しやすい部分が傾向として表れている。
- 逆に理解されにくいフェチは、清潔感がないもの、女性自身が隠したいと考えている部分にあると考えられる。
「フェチ」という言葉はフランクに使われる

友人と話しているとき。あるいは飲みの席などで、ついつい猥談になってしまうこともあるかと思いますが、意外とカジュアルにフェチについて話題になることは少なくありません。
実はフェチという言葉は現代の日本において非常に感覚的な言葉で、気軽に言葉に出せる言葉です。
2000年代に入ってから「メガネフェチ」「スーツフェチ」というような言葉が多くの人にも認知され始めたことから、女性が気軽に使うことができるようになり、言葉のハードルが下がったといえるでしょう。
女性が「わたし、スーツフェチみたいなところがあって」という人もいるくらいですから、女性にとってはもちろん、男性にとっても気軽に触れられる話題になったといえます。
本来であれば「性癖」という言葉に置き換えても良いところですが、ごく一般的な話題として出された場合には「性癖」であるというよりも「こういうのが好き」「異性のこういうところが好き」という意味で話されることが多いです。
とは言え「フェチ」という言葉自体も性癖という意味も込めて重い意味が入っています。少なくともこの言葉の意味をそのまま捉えて話すことがあるのであれば、気軽に話せるものでないことは変わりありません。
このあたり「臭いものに蓋をする」ことが得意な国民性のためかどうかはわかりませんが、性癖というものをもっとフランクに気軽に、言葉遊びのようにして話したいという観点からフェチの意味合いが、より入りやすい場面で使われるようになったのかもしれません。
女性の視点で考えたフェチの傾向
ただ先述の通り、どんなフェチであるかを話すことで、受け入れられたり、なかなか難しい反応をされたりすることがあります。
もちろん話し方や、その熱量によって変わるところはありますが、何フェチかによって、人の反応が大きく変わるところはあります。
引かれにくいフェチ

フェチの話題を引かれやすい、引かれにくい、で分けた場合、どういったフェチがどちらに当てはまるのかを解説いたします。
直接的に性にかかわらない身体の一部分
とてもありふれたフェチでかつ性に直接かかわらない身体の一部分であれば、だいたいは笑って話を聞いてくれるか、一定の理解を得られる傾向にあります。
- 脚フェチ
- 太もも・ふくらはぎ・足首
- 腕
- 二の腕・手首
- 髪の毛
- 長い髪・きれいな髪
- 頭部
- 目・鼻・口・耳・うなじ
- 腹部・背部
- おなか・おへそ・せなか
このあたりはフェチの話題で出したとしても、理解されやすい、あるいは引かれないという反応が多いです。
その理由を考えてみましたがいずれの部分も「何らかの形で人に見られることがある部分」です。
脚にしても太ももやふくらはぎ、足首は見える部分(見せていないこともありますが)ですし、髪の毛は女性にとって自分を魅力的に見せることができる大切な部分です。
腹部や背中は普通は見せることはないものの、水着になれば露わになることもある部分で、自分自身がビキニなど露出する格好をしなくとも、多くの女性がそんな格好もする、という認識はあるので、おへそが好き!と言っても理解されやすい傾向にあります。
つまり女性が見せたい部分、見てもらっても大丈夫な部分に対するフェチは理解が高い傾向にあるといえます。
女性自身も好きなもの
身体の一部分ではなく、フェチ本来の意味に起因するものに対する話ですが、女性自身も好きなものをフェチとして取り上げた場合、理解されるか、引かれることなく話を受け取ってもらいやすい傾向にあります。
- 衣服
- スーツ、制服(職業上のもの)、(一般的な)レジャー水着、民族衣装(着物なども含む)
- アクセサリー
- メガネ・ピアス
一番わかりやすいもので言えばスーツがあげられるのではないでしょうか。
スーツが好きな女性は多くいますが、ネクタイでしっかりとキメているところに魅力を感じたり、着こなしやシルエットが好き、というそれぞれの意見がありますが、女性自身も好きなことがある傾向があるものは、受け入られやすいことが多いです。
この点は、着物にしても制服(少しマニアックなものもありますが)にしても、理解されやすいでしょう。
一般的なレジャー水着については、肌を露出させることが恥ずかしいということはありますが、やはりかわいいものを身に着けたいという願望から水着が選ばれることが一般的ですので、水着が好きという男性がいることも女性の多くは理解しています。
アクセサリーは女性にとっても眼鏡がごく一般的なモノのフェチとして当てはまります。一昔前だと眼鏡は野暮ったいものでしたが、今ではおしゃれアイテムとしての側面もあり、メガネをかけた男性が好きだというメガネ男子フェチなる人達が多くいらっしゃいます。
女性が受け入れているものは、基本的に男性視点から見たフェチでも理解されやすい、というのはあるでしょう。
引かれやすいフェチ

逆にひかれやすいフェチにはどういったものがあるのでしょうか。
これまでに挙げた例で言えば、条件に反する
直接的に性にかかわる身体の一部分・衣服などで隠れる部分
本質的に性に関わる身体の一部分や、女性にとって本来は隠しておきたい身体の一部分というものが挙げられます。
- 性にかかわる身体の一部分
- 胸・性器・臀部
- 衣服などで隠れる部分
- 足(足裏)・脇
- その他
- 膝裏・鼻
まずもって引かれるのは性器ですね。これはもはやフェチというよりは、ズバリそのものなわけですから、女性からすれば直接的な表現すぎて引かれることがほとんどです。
意見が分かれそうなのは胸、臀部でしょうか。もちろん男性が胸が好き、尻が好き、というのは女性たちも理解しているところではあるので、まったく同意が得られないわけではありませんが、女性によって胸の大きさや形は大きく変わります。「じゃあ、どんな胸が好きなの?」と突っ込んでいくと必ず「大きい、小さい、形がいいのが良い」という話になりますが、こうなると自分自身がそうでないときに(本人の自覚がないまでも)嫉妬心が生まれたりして、マイナスの感情を生みやすくなってしまいます。故に結果としていい反応を示さないことになってしまいます。
次に衣服で身体が隠れる部分についてですが、足や脇はまず見せることがない部分です。「水着になれば先程の見せる部分の話になるのではないか」と考える人も少なくないと思いますが、脇は毛の処理が必要な部分になりますし、足は連想できるキーワードとして「におい、汚い」というものが思い浮かびます。
女性にとって「できれば隠しておきたい部分」というのは、あるので、そこに対するフェチというのは、好感をもっている男性ならいざしらず、赤の他人のような距離感の男性から言われても、なかなか理解してもらえないかもしれません。むしろマニアックな印象が強くなってしまうことも否めません。
ファッション目的でないような衣服
次に衣服についてですが、これもいくつかあるようで、一番にあげられるものが学校の制服。そしてsukumizu.tvとしては悲しいかな、スクール水着や競泳水着が挙げられます。
- 制服
- セーラー服などの学校指定制服
- 水着類
- 競泳水着、スクール水着、レオタード
- ファッション類
- パンスト、ブーツ、ヒール、上履きなど
- フェチ系衣装
- ボンテージスーツ、フェティッシュギア系
最近ではセーラー服を大人が着用して楽しむのも、余興的な位置づけではありだという風潮もありますが、それでもやはりいざ男性からセーラー服を、なんて話にをされると、怪訝な顔をする人は一定数います。
「もしかしたらこの人はロリコンなのでは?」とフェチの上辺だけの話を切り取られて判断されることもあるので、要注意です。
これと同様にスクール水着や体操服なども挙げられます。
競泳水着やレオタードは大人が着用するためのものなので問題ないのでは?と思われますが、そもそも一般の女性が身につけることはほとんどないため、どうしてもマニアックなイメージが先行していしまいます。この点、普段水泳や体操競技を行っている女性や、過去に経験のある女性であれば、理解を示してくれることがあります。
パンストや靴類もフェチとしてはマニアックな印象が強いため、学校制服ほどではないにせよ、あまりいいイメージを持たれることはないでしょう。ただストッキングやブーツ、ヒールについてはデザインで見せるものも多数あるため、理解を示してくれる時もあります。
例えばストッキングの場合、男性はプレーンで光沢感の強いものなどを好む傾向がありますが、女性はパターン柄の入ったストッキングを好んだりすることもあり、男女差で好みの対象が変わってきますが、お互いに全く理解できない、ということではなさそうです。
フェチ系の衣装は、これもどうしてもエッチなものを連想させますので、性器の話と同様、なかなか理解されにくい可能性があります。ただし、かわいいものについては理解してくれることもありますので、コスプレの一環として話ができる人もいるでしょう。
引かれやすいフェチ・引かれにくいフェチの差を考えてみた

ざっといくつかの例を上げて引かれやすいフェチ、引かれにくいフェチについて説明しましたが、この中でいくつかの法則があることに気がつきました。
- 引かれにくいフェチ
- 清潔感がある
- 女性から見て男性も着用している、という共通項がある
- 女性自身が魅力をアピールしやすい部分
- 引かれやすいフェチ
- 不潔感がある
- 女性自身が隠したいと思っている部分
- セックスを強く連想させるもの
これを清潔感・不潔感、女性が好みやすいかそうでないかを二軸の表に当てはめてみるとこうなりました。

かなり雑な感じにはなっていますが、大筋で表のようなイメージになります。
ポイントとしては、例えば「靴」が本当に不潔なものであるかどうかは別にして、一般的に「くさい、汚れる」という観点で見ています。同様に脇なども「汗をかく、匂いが気になる」という観点で、この位置になっています。
イメージとなりますが、これで見ると右上の部分が女性に理解されやすいフェチ、左下の部分が理解されにくいフェチになります。
スクール水着は清潔感のカテゴリーには属するものの、女性からの支持を得られにくいという点で、理解されにくいということになります。
一方でスク水が好きという女性もいる
一般の女性にとってはスク水が好きというのはあまり支持が得られないと説明しましたが、sukumizu.tv調べではモデル、コスプレイヤーを中心にスクール水着が好きという女性も一定数いることがわかりました。
仕事としてのモデル業やコスプレを趣味でしている女性にとって、スクール水着はありふれたコスチュームということや、もともと二次元の世界、かわいいものが好きという傾向が強い方たちが多いので、彼女たちにとってはスクール水着好きと話したとしてもひかれない可能性もあります。
ただやはり、一般的な女性と並列化するのは適当ではないかもしれないので、スク水好きな女性は特別なベクトルの働いた方たちということを意識しておいたほうがいいでしょう。
まとめ
このようにそれぞれのフェチをカテゴリーで分けることで、そのフェチが女性から見て理解されやすいものか、そうでないかを考えることができました。
ですが、自分の好きなものを好きと言って何が悪い、という時代です。話を理解してくれないような人の前では、そんなことは話さずに、適当にくだを巻いておけば良いのではないかとも思うのです。
スクール水着が好きと言って引かれるくらいなら、面倒なので話さないほうが良いかな?とも思いますし、TPOもわきまえなくてはいけないということで、フェチ話はやっぱり相手を選んで話したいものですね。