
競泳水着を取り扱うメディアとして気になるのは「どんな人が見に来るのだろう?」ということでした。
もちろん普通に鑑賞を楽しむ人が多い中で、中には着用する人、撮影する人、あるいは純粋に競泳水着を集める人もいます。
今回はどういった割合でそういった人達がいるのかをsukumizu.tvでアンケートを行い、調べてみました。
女性用競泳水着の楽しみ方アンケートについて
今回は当サイトを訪れた人たちを対象にアンケートを実施。
サイトの特性もあり、多くの訪問者が男性であることから、ほぼ純粋に男性に絞って結果が出たアンケートとします。
このあたりは誤差はあると思いますが、あくまで参考として考えます。
その上での結果はこのようなものになりました。
アンケート結果は以下のような割合となりました:
- 鑑賞派: 42.5%
- 着用派: 40.9%
- 撮影派: 11.0%
- 収集派: 5.5%
このデータから、鑑賞派と着用派がほぼ同等の割合を占めている点が特筆されます。
調査前の印象では、鑑賞派が70%以上を占めると考えられていたため、着用派がこれほどの割合を占めたことは興味深い結果です。
また、収集派が全体のわずか5%程度と低いことも目を引きます。
それぞれの結果に対する考察
1. 鑑賞派 (42.52%)

鑑賞派は、女性が競泳水着を着用した姿を見ることに楽しさや美しさを見出す層です。
この結果は、多くの男性が視覚的な美しさに重点を置いていることを示しており、競泳水着の機能美やスタイリッシュなデザインがこの層に支持されていると考えられます。
また、鑑賞派が多くを占めるという予測は、競泳水着が一般的に「見る楽しみ」を提供するアイテムと認識されやすいためと思われます。
しかし実際には、鑑賞派が43%に留まったことで、他の楽しみ方の存在感が改めて浮き彫りになりました。
2. 着用派 (40.94%)

着用派が鑑賞派に次ぐ割合を占めていることは予想外と言えます。この層は女性用競泳水着を自ら着ることに興味を持つ男性であり、その心理には多様な背景があると推測されます。
競泳水着は、その独特な素材とデザインによって、他の衣服にはない特別な着用感や触感を提供します。そのフィット感は非常に特異であり、高い伸縮性を持つ生地が身体に密着することで、一体感や包み込まれるような感覚を生み出します。この特性は、一般的な衣服では得られない特別な快感や満足感を体験できる要因の一つとなっています。
また、ポリエステルやポリウレタンで構成された滑らかで光沢のある生地の感触は、触覚的にも非常に魅力的で、特にフェティッシュ的な興味を持つ層には強くアピールします。
さらに、水に触れることで生地が冷たくなり、濡れた素材が肌に密着する感覚を好む人々も存在します。これらの要素が、競泳水着を着用する際の感覚的な魅力を形成しています。
競泳水着はまた、自己表現の手段としても重要な役割を果たしています。コスプレ文化の影響により、特定のキャラクターやテーマを再現するアイテムとして利用されることが多く、アニメやゲームのファン層を中心に人気があります。
同時に、そのセクシーでスポーティーな見た目から、フェティッシュ的な文化にも関連づけられることがあり、自分の嗜好や美意識を表現するためのアイテムとしての役割も担っています。
さらに、近年ではジェンダーレスな視点が重視されるようになり、性別にとらわれない自己表現の手段として競泳水着が選ばれることも増えています。このように、競泳水着を着用することは単なる機能性を超えた多様な意味を持ち、その背景には個性の表現や新たな自己発見への意識が含まれています。
競泳水着を着用する動機には、女性が着用した際の感覚を体験し共感を深めたいという心理も含まれます。
女性の視点や体験をより深く理解し、パートナーや特定の女性に対する共感を高めることがその理由として挙げられます。
この行動は、優しさや理解を示す一つの形とも言えるでしょう。また、他者の視点を追体験することで、自分の文化的・社会的な感覚を広げようとする動機も存在します。
競泳水着の特有の締め付け感や肌触りを通じて、女性が経験する「特別な衣装」を体験的に理解しようとする意図が見られる場合もあります。
一方で、こうした動機が必ずしも深い理由に基づいているわけではなく、単なる好奇心や遊び心から競泳水着を試してみるという軽い気持ちで行われることも少なくありません。このように、競泳水着を着用する背景には、多様で奥深い動機が潜んでいます。
3. 撮影派 (11.02%)

撮影派とは、競泳水着を着た女性を撮影することに特化した興味を持つ層を指します。この層は全体の約11%を占めており、撮影という趣味が特定の技術や機材への関心を伴うため、参入のハードルが高いことがこの割合に影響している可能性があります。競泳水着は、写真の主題として独特の魅力を持ち、ポージングやライティング、背景との組み合わせによって作品としての価値を高めることができる点が、撮影派にとって特に魅力的な要素です。
撮影派がこの趣味に没頭する理由には、いくつかの要因が挙げられます。まず、技術的要因として、高度な撮影スキルと専門性が求められる点が挙げられます。美しい構図を作るためのポージングの指導や、焦点距離や露出の調整、光の加減を駆使する撮影技術が必要とされるほか、高品質な写真を撮るためには、カメラやレンズ、照明機材といった高価な専門装備も必要です。これらの要素が、趣味としての参入障壁を高めています。
また、経済的要因もこの趣味を特別なものにしています。初期投資としての機材購入に加え、撮影会やモデル依頼には継続的なコストがかかるため、一定の経済的余裕が必要です。加えて、心理的要因として、被写体とのコミュニケーション能力や信頼関係を築くスキルが求められるため、特に内向的な性格の人にとっては参加しにくいと感じられることもあります。
さらに、撮影派が抱える背景には、文化的要因も影響しています。日本では写真撮影を趣味とする層が一定数存在するものの、競泳水着というニッチなテーマに関心を持つ人は限られています。これは、社会的な認知度や受け入れられ方の影響を受けるためです。
撮影派にとって競泳水着の写真は、単なる記録ではなく、アートとしての価値を追求するものです。競泳水着特有の美しいシルエットや素材感を最大限に引き出し、背景や光の加減との調和によって独自の世界観を創り上げることが、この趣味の本質的な楽しみです。そのため、撮影派としてこの活動に深く没頭するには、高い美意識と情熱が不可欠と言えるでしょう。
4. 収集派 (5.51%)

1. 実用性の低さ
競泳水着は本来、実際に着用して使用する目的で作られており、収集目的で所有することには日常的な実用性がありません。
さらに、収集に特化した場合、展示スペースの確保や保管のみが目的となり、収集行為自体が空虚に感じられることもあります。また、競泳水着はスポーツ用具という性質が強いため、多くの人にとってはアートや装飾品としての価値を見出しにくい点も影響していると考えられます。
2. 保管の困難さ
競泳水着の主な素材であるポリウレタンやスパンデックスは、湿気や直射日光、高温に弱く、経年劣化しやすい性質があります。そのため、美しい状態で長期間保つには、専用の収納ケースや温湿度管理などの手間が必要です。特に希少なモデルや年代物の場合、保存状態がコレクションの価値に直結するため、これを維持する労力の高さが収集派の少なさにつながっています。
3. 希少性の課題
競泳水着市場には現行モデルが多く流通しており、過去の限定デザインや廃盤モデルを入手するのは非常に困難です。こうした希少なモデルは高額で取引されることが多いため、収集を趣味とするには財力が必要となります。さらに、収集文化自体がまだ広く定着していないため、情報交換の場や収集者同士のコミュニティが少なく、新規参入のハードルが高い点も影響しています。
これらの背景を踏まえると、収集派が少数派である現状は、収集という趣味が時間やコストの面で非常に高いハードルを伴うことを反映していると言えます。
全体の考察として
本アンケート結果から、鑑賞派と着用派が拮抗しているという予想外の構図が浮かび上がりました。
とはいえ、これは今回行ったアンケート上の仕様による影響もあるため、例えば見ることも好きだし、着用することも好き、という2つの楽しみ方を持っている方もいますが、今回はそうした人達の声は反映できておりません。
ただその一方で、撮影する人、収集する人の数が少ないのは、それぞれで参入のハードルが高いから、という点が浮き彫りになったことは新たな発見かもしれません。
その上で、競泳水着というアイテムが、鑑賞、着用、撮影、収集といった多角的な楽しみ方を提供できる点を示しており、その多様性が競泳水着文化の発展に寄与していると言えるでしょう。