【画像付きで解説】ARN-75Wの魅力と歴史についてまとめてみた
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この記事のフェチ度指数と方向性
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  • 中級者~上級者
  • 歴史的に人気を博したスクール水着について知りたい方
  • スクール水着について考察を深めたい方

スクール水着といえば形状や色など様々なものがあるということを紹介いたしました。

一般的には旧スク水がスクール水着だという認識の方も多くいらっしゃいますが、スクール水着の中でもとりわけ人気の高いモデルがarena製の「ARN-75W」です。
ARN-75Wとは一体どんな水着なのか、人気の高さと魅力について迫ってみました。

この記事のポイント

  • スクール水着の中でもとりわけ人気の高いモデルが、ARENA製の「ARN-75W」。
  • 発色の良さや、競泳水着フェチにも通じるデザイン性などがポイント。
  • また、競泳スク水というジャンルが定着するに至ったモデルであると考えられている。

ARN-75Wとはいったいどんな水着なの?

ARN-75Wとはいったいどんな水着なの?
▲競泳スク水の中でも最もポピュラーであり、その礎を築いたとされるARN-75W

フランスのarenaのブランドで、水着の製造は株式会社デサントが行っていた水着です。いわゆる競泳スク水として定番中の定番とも言える水着であり、学校教育の現場ではもちろんのこと、90年代~00年代までに人気を博した「cream」などに代表されるお菓子系雑誌でも当時のジュニアアイドル、グラビアアイドルが着用するなど多くの人に見られることのあった水着です。

特にお菓子系雑誌においては、目にする男性も多かったことから、競泳スク水といえばこのモデル、ということで競泳スク水というジャンルが定着するに至ったモデルであると考えられます。

ARN-75Wに関するデータと特徴

モデル名
ARN-75W
ブランド
arena
製造
株式会社デサント
販売・製造開始時期
1997年頃
素材
スキンエステルエラスト(ポリエステル80%、ポリウレタン20%)
色(水着本体色×ストラップ[肩紐]色)
ネイビー×ホワイト(NVY)/ネイビー×ネイビー(NNV)/ブラック×ホワイト(BLK)/ブラック×ブラック(BBK)/アブル×ホワイト(ABL)/レッド×ホワイト(RED)/グリーン×ホワイト(GRN)
サイズ展開
S(ウエスト59~63cm、バスト78~82cm)、M、L、O、XO
定価
3,780円(税込)
販売終了時期
2012年頃

ARN-75Wの形状について

フリーバックⅡとUバックの違い
▲左はARN-75Wの形状であるフリーバックⅡ。右は従来のスクール水着に見られるUバック。形状がかなり違うことがわかる。

ARN-75Wの形状としては水泳用水着の製品として、フリーバックⅡ競泳型というデザインが採用されています。
従来のスクール水着としてはレーサーバックやUバック、Yバックなどのモデルがあります。
レッグカットは若干高めに作られているため、旧スク水に代表されるデザインよりも高めに設定されている点が競泳水着らしさを感じさせます。

ARN-75Wの素材について

スクール水着の素材の違い
▲左はARN-75Wのポリエステル80%、ポリウレタン20%。右はアシックスデポルテD320、ポリエステル100%。光沢感や生地のキメが違う。

素材はスキンエステルエラストという素材を用いていますが、具体的な内訳としてはポリエステル80%、ポリウレタン20%となっています。着用時の安定したフィット感と肌触りが従来製品よりも高く、当サイトのモデルさんも着心地がいいという評価を得ることが多くあります。

特に生地の伸縮性、柔軟性に主眼をおいて作られたものであると考えられるため、このようなレビューとなっていますが、ポリエステル100%のものと比べると耐久性が弱いところが欠点です。
特にプールでは塩素系の消毒剤が用いられていることから、劣化スピードはポリエステルのものよりも早いと考えられます。

ARN-75Wの色について

ARN-75Wの最大の特徴とも言える点ですが、カラー展開が他のスクール水着と比べてみて、圧倒的に豊富であるという点です。
色の分け方として水着本体の色×ストラップ(肩紐)という考え方でカラーが展開されていますが、まずパイピング部分も色を変えているという点が、この手の水着では珍しい点です。
その組み合わせによって、計7種類の色が展開されています。

一般的にはスクール水着のオーソドックス色である紺色(NVY、NNV)が主流ですが、マニアにとってはアブル(ABL)、レッド(RED)といった色が好まれることもあります。様々なバリエーションを楽しむことができるというのも、この水着ならではといったところでしょう。

また女児向けのモデルとして、ARN-75WJというものが存在します。こちらもカラー展開としてはARN-75Wと同様です。

ARN-75W/NVY:ネイビー×ホワイト

ARN-75W/NVY:ネイビー×ホワイト
▲ARN-75W/NVY:ネイビー×ホワイト。オーソドックスなカラーだが同じ紺色でも光沢感に違いがある。
ARN-75W/NVY:ネイビー×ホワイトの画像一覧

ARN-75W/BLK:ブラック×ホワイト

ARN-75W/BLK:ブラック×ホワイト
▲ARN-75W/BLK:ブラック×ホワイト:ブラック×ホワイト。黒ということでさすがに光沢感はわかりづらいが、発色が非常に綺麗な黒だ。
ARN-75W/BLK:ブラック×ホワイトの画像一覧

ARN-75W/BBK:ブラック×ブラック

ARN-75W/BBK:ブラック×ブラック
▲ARN-75W/BBK:ブラック×ブラック。水着本体の色はBLKと同じブラックだが、ストラップ(肩紐)部分も黒で統一されているのが、BBK。紺色で統一されているモデルはNNVという色番号で識別されている。
ARN-75W/BBK:ブラック×ブラックの画像一覧

ARN-75W/RED:レッド×ホワイト

ARN-75W/RED:レッド×ホワイト
▲ARN-75W/RED:レッド×ホワイト。赤ということもあって非常に派手さもあり、光沢感を一層強く感じる。
ARN-75W/RED:レッド×ホワイトの画像一覧

ARN-75W/GRN:グリーン×ホワイト

ARN-75W/GRN:グリーン×ホワイト
▲ARN-75W/GRN:グリーン×ホワイト。緑というのはスクール水着でも珍しいカラーリングではあるものの、エメラルドに近い明るい緑は目を奪われる。
ARN-75W/GRN:グリーン×ホワイトの画像一覧

ARN-75W/ABL:アブル×ホワイト

ARN-75W/ABL:アブル×ホワイト
▲ARN-75W/ABL:アブル×ホワイト。ARN-75Wの中でも最もレアモデルであり、実は人気の高いカラーリング。明るい青と肌のコントラストは紺色にはない魅力を感じる至高の逸品。
ARN-75W/ABL:アブル×ホワイトの画像一覧

ARN-75Wのサイズについて

ARN-75Wのサイズ展開はS、M、L、O、XOと5サイズがあります。他の競泳水着のようにSよりも小さいとされるSSというものはありません。
この点については、カラー展開の説明にあるARN-75WJがあるからと考えられます。ちなみにARN-75WJのサイズ展開は100、110、120、130、140、150の6サイズとなっています。

ARN-75Wの魅力のポイントはどんなところにあるの?

水着の基本データがわかったところで、今度はARN-75Wの魅力について触れてみましょう。

1.発色の良さ

ARN-75Wの発色
▲ARN-75Wはとにかく発色がいい。色鮮やかに見てしまう。

ARN-75Wのカラーバリエーションは他のスクール水着と比較してみても豊富であることは、データ編で触れたとおりですが、それぞれの色において水着の発色がいいという点が挙げられます。

例えばスクール水着の一般的な色といえば紺色ですが、その紺色でも少し光沢感があるように見えます。ウエット感があると言ってもいいでしょうか。

これが他のスクール水着だと、光沢感のないマットな印象のものがほとんどであることから、目に写ったときの鮮明さという点で印象が大きく違います。理由は定かではないものの、スキンエステルエラストという素材が光沢感を演出しているのではないかと考えられます。

2.往年のモデルであるということ

往年のモデルを感じさせるARN-75W
▲ARN-75Wは販売期間が長かったこともあり、支持する世代は幅広い。ノスタルジーを感じる人も少なくない。

ARN-75Wが製造、販売され始めたのは1997年頃と言われています。そこから販売終了時期でもある2012年まで、約15年間存在し続けた水着ということを考えれば、ロングセラー製品であると言うことができます。一般的な競泳水着で言えば、1年スパンで新モデルが登場していると考えると、いかに安定した人気を誇っていたか、理解できると思います。

これだけ長い間、販売されていたということもあり、その間にお菓子系の雑誌、あるいはアイドルビデオなどの映像作品においても多数、モデルに着用され続けました。結果、男性からは「スクール水着といえばこれ」という認識が広まったおかげで、人気のある水着へと成長したと考えられます。

もちろん女装好きな方にとっては「アイドルが着用していたスクール水着」ということで、着用してみたい熱が起こりやすいということもあるのではないでしょうか。

3.競泳水着フェチにも通じるデザイン性

ARN-75Wのデザイン
▲旧スク水と比べてみると一目瞭然だが、股のカットが高めに作られているため、競泳水着に近いと言える。

ARN-75Wのデザインは競泳水着フェチにも通じるものがあると考えられます。

スクール水着の歴史の中で、競泳スク水は1990年代に始まりましたが、スクール水着が持つ股のデザインも競泳水着に近くなり、ややカットが高くなる(ローレグ化)ことや、ストラップデザインがパイピングになるなど変化が起こりました。

スクール水着が競泳水着に近づいたという点で、そこまで好きにはなれなくともフェチ的な理解も進んだものと考えられます。

またARN-75Wについて言えば、arenaのロゴが入っています。もちろんarenaは水泳競技で使用される競泳水着のメーカーでもあるため、競泳水着のことを想像させるロゴが脚の付け根付近に入っていることもフェチ要素を強める一因となっている可能性があります。

ARN-75Wの変遷と同系統のモデル

ARN-75Wの変遷と同系統のモデル
▲実はARN-75Wにはいくつかの世代変遷があり、派生バージョンというものが存在する。

人気の高いARN-75Wですが、その派生とも言えるモデルがいくつか存在しますので、変遷とあわせて紹介します。
ARN-75W自体は1997年に販売が開始されていますが、全体の系譜を見ると下記のようなものになります。

ARN-XXXW世代第一世代(70~80年代)第二世代(90~00年代)第三世代(10年台~)
フラグシップモデルARN-175WARN-75WARN-185W/ARN-185WK
ミドルクラスARN-195WARN-85W-
ローエンドモデルARN-258W--

上記のことでわかることは、第一世代では現在の競泳水着のようにローエンド、ミドルクラス、フラグシップと3製品が作られていましたが、次の世代では2種類、第三世代では1種類のみとなっています。

理由は様々な点から考えることができますが、10年代現在においては水泳を学校授業として取り入れる学校の減少、スクール水着に対する考え方が変わってきたたことによる形状の変化などから、現在では1種類のみになったものと考えることができます。

【第一世代】ARN-175W

ARN-175Wの解説画像
▲ARN-75Wの前身となるモデル、ARN-175W。

arena製の競泳スク水であるARN-75Wシリーズが第二世代のものであるとすれば、第一世代にあたるのがARN-175Wです。第二世代のほうが番号が若い理由については不明です。
1980年代には存在したと言われていますが、詳細はわかっていません。

特徴はほぼARN-75Wと同じではありますが、生地が若干ざらついた印象であるということと、ロゴが黒縁で覆われています。これは製造された時代によってデザインに変化があったものと考えられます。
この時代におけるarena製競泳スク水のフラグシップモデルがARN-175Wであるとするならば、その下のグレードがARN-195W、ローエンドモデルとしてARN-258Wが存在します。

ARN-75WとARN-175Wのロゴ比較
▲ARN-75W(右)とARN-175W(左)の大きな違いの一つであるロゴ。ARN-175Wはロゴのマークや文字の周りが黒で縁取られている。

【第一世代】ARN-195W

ARN-175Wのミドルクラスとして作られた水着がこのARN-195Wです。形状に大きな変化はなく、ロゴなどもそのままですがポリエステル100%と素材に違いがあります。

ARN-175Wと比べた場合、耐久性はこちらのほうが上と言われていますが、水着本来の性能としては、やはりフラグシップモデルのほうが高い性能を発揮します。

【第一世代】ARN-258W

ARN-175Wの廉価版として登場したのがこのモデルです。やはり形状はそのままですが、素材がナイロン100%となっています。
この点については見た目にも大きな変化があるため、ARN-175Wと比べてみた場合、ややチープな印象があります。

【第二世代】ARN-85W

第一世代のARN-195Wと同様、ポリエステル100%という点においては変化がなく、ARN-75Wの廉価版として製造販売された水着です。amazonのレビュー評価では「非常に薄い」という情報がありましたが、スクール水着としてARN-75Wも薄い生地で作られていることから、この点については同じ設計思想で作られているものと考えることができます。

【第三世代】ARN-185W/ARN-185WK

第二世代でロングセラー、人気を博したARN-75Wの後継に当たるのがこのARN-185W/ARN-185WKです。

ARN-185WK/REDの着用イメージ
▲ARN-75Wの後継に当たるARN-185WK。胸元にロゴがある点が前代との大きな違いであるということはわかりやすい点だ。

登場は2012年と言われていますが、これまでのシリーズとは大きな変化が加えられました。

以前までのモデルでは競泳水着を意識した部分もあって、胸部に裏地がない、胸のパッドに対応していないという問題がありましたが、このARN-185Wでは現代のスクール水着らしく、胸部分に裏地をつけ、胸パッドも使えるようにフックをつけるなどの対応が取られるようになりました。

見た目の変化で大きな点は、腰回りにあったロゴが胸部に移動しています。

ARN-185WとARN-185WKの違いはカラーラインナップです。
種類はネイビー×ホワイト(NVY)、ネイビー・ネイビー(NNY)、ブラック×ホワイト(BLK)、ブラック×ブラック(BBK)の4種類となっており、それ以外の色であるアブル×ホワイト(ABL)、レッド×ホワイト(RED)、グリーン×ホワイト(GRN)はARN-185WKとしてモデルが分けられています。

現在のところARN-75Wのような人気を博しているような雰囲気はありませんが、これはやはり長時間、学校教育の現場やグラビアアイドルが使用してきたARN-75Wとは異なり、水泳授業の減少、グラビアアイドルがあまりスクール水着を着用しなくなった、という点が理由に挙げられます。

その他の派生版モデル

ARN-75Wの系譜とは別路線の派生版モデルというのもいくつか存在します。

ARN-170W

ARN-175W、ARN-75Wのように前面から見たときの形状に変化はないものの、背面がOバックになっているのがARN-170Wです。

背中部分に丸い穴が空いており、その周囲をパイピングの紐で囲まれています。

競泳水着に非常に近いモデルであると言えますが、現在ではレジェンド的な水着となっており、オークションでは2万円以上で取引されています。
これは普通のスクール水着の落札価格の10倍以上とも言われています。

ARN-670W/ARN-8670W

ARN-8671Wの解説画像
▲ARN-8670に関する画像がなかったので、その派生バージョンであるARN-8671W。かなりハイレグ度が上がった他、パイピングの要素を残しつつ、背面はスーパーフライバックになっている。

ARN-75Wの派生版というよりは、もはや別の水着の形状になってしまっている感じがしますが、背面がスーパーフライバックという形状になっており、パイピングが非常に目立つタイプのスクール水着です。

海外版モデル:ARNC-76WJ

ARNC-76WJ
▲海外版ARN-75Wとも言えるARNC-76WJ(PNK)。カラーリングは3色展開で特徴的なのはピンクがあるということだ。
国内スクール水着としてメジャーな地位を確立したARN-75Wですが、実は海外モデルというのも存在します。
こちらはARNC-76WJという型番で、その名称から察するに子供向けであることがわかります。
上の写真にあるのは並行輸入品として仕入れたモデルですが、中国を中心とするアジア圏で流通しているスクール水着と考えられます。
特徴的なのは、カラーリングが3色展開されている中でNVY(紺色)BLK(黒)といった日本でも見かける定番カラーの他に、PNK(ピンク)があるところです。海外の水泳授業ではピンクのワンピース水着が使われているということなのでしょうか。
ストラップのカラーリングは、すべてメイン色となっているため、日本のARN-75Wのように白×紺、というようなものではなく、紺色ならストラップの色もすべて紺色、というような作りになっています。
素材、デザインについては大きな違いはありませんが、ARN-75Wと比べ、ロゴが若干小さめに作られているというところに差がありました。

ARN-76WJの画像一覧

まとめ:ARN-75Wは派生版も含めるとバリエーションに富んだ魅力あふれる水着

カラーバリエーションも去ることながら、第一世代、第三世代といった世代別、またその世代においてもラインナップが変わるなど、非常に多くのバリエーションに富んだ水着がARN-75Wの特徴とも言えます。

ガンダムに例えるなら、名機と言われるARN-75WがザクⅡとするならば、その前の旧ザクがいて、後の出てくるザクがいて、他とは違う目的で作られたようなザクもいるというような感じでしょうか。

ARN-75Wに限って言えば、歴史的な背景を含めた魅力があることもそうですが、やはり発色の良さ、デザインのバランスが絶妙ということに尽きます。

年々、レア化が進むこと間違い無しで、確実にレジェンド級の道を歩んでいる水着ですので、大切に扱っていきたいものです。

ARN-75W画像一覧

 
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