このメディアは男性向けの側面が強いということもあり、主に男性向けの話になりますが、水着フェチをこじらせた人にとって女性の水着姿が鮮烈に見えてしまうのはなぜなのかを考えてみました。
ローレグのデザインであることの多いスクール水着は一部では野暮ったいとも言われやすいところはありますが、それでもグラビアなどでの人気はもちろん、昔から安定の水着として、適度なフレッシュ感、健康的なイメージとして使われてきました。
それはもしかしたら視覚的な効果で見る人を楽しませる何らかの理由があるのではないかと考えたからです。
今回の記事は検証として、スクール水着や他の水着についてどのように見えるのか、視覚効果というアプローチで考えていきます。
水着を着用した女性が美しく見える理由。水着の形状別で黄金比から比較する

水着姿の女性の美しさは、単なる露出だけでなく、体型と水着の布面積の絶妙なバランスにあります。
黄金比を基準に、様々な水着タイプにおける理想的な体型と布面積の関係を探り、さらに女性の水着に対する意識調査結果を交えながら、美しく見える水着の秘密に迫ります。
そもそも黄金比ってなに?
黄金比は、数学や芸術、自然界など様々な分野で見られる特別な比率です。
黄金比は、その数学的な性質と自然界での普遍的な出現により、しばしば神秘的な数として扱われますが、その背後には常に明確な数学的原理が存在しています。
水着においても、布面積と肌の露出面積の比率がこの黄金比に近づくほど、調和のとれた美しさを感じさせると考えられるのではないでしょうか。

水着タイプ別で見る黄金比率
水着の被覆率と露出率を算出する
まず一般的な競泳水着やスクール水着などの被覆率と露出率、そしてそこから得られる比率を確認してみます。
この場合の定義は以下のものとします。
次に実際の計算に移ります。
この段階での計算は一般的な体型に対してフィットする水着のサイズを選択し、被覆率と露出率を算出したものになります。
なお今回は競泳水着やスクール水着だけでなく、他の水着との比較も兼ねて、ビキニやスリングショットといった露出の高い水着も比較対象として入れました。
水着の布面積と露出面積の比率を計算する式
衣服被覆率 = (布で覆われている面積 / 全身の表面積) × 100%
露出率 = 100% - 衣服被覆率
比率(1:x)の計算式:
x = 露出面積 / 布で覆われている面積
水着タイプ別の布面積と露出比率
スクール水着(ローレグ)
旧スク水(1960年代の競泳水着)
競泳水着(ハイレグ)
ビキニ
スリングショット
水着の形状から考えられる黄金比との関係

上記の結果から、黄金比(1:1.618)に最も近い水着は旧スク水ということができます。
その黄金比との差は0.242〜0.512で、他の水着タイプと比較して最小です。
またスクール水着(ローレグ)は旧スク水に次いで黄金比に近く、現代の一般的な水着デザインとしてはバランスが良いと言えます。競泳水着(ハイレグ)は機能性を重視したデザインであり、黄金比からはやや離れていますが、パフォーマンス向上のために最適化されています。
一方で、ビキニは黄金比から大きく離れており、美的バランスよりも露出度を重視したデザイン。スリングショットは極端に露出度が高く、黄金比からは最も遠いデザインです。機能性や美的バランスよりも、視覚的インパクトを重視していると考えられます。
これらの結果から、水着デザインの進化が必ずしも黄金比に近づく方向ではなく、用途や目的に応じて多様化していることがわかります。
旧スク水が黄金比に最も近いことは興味深い発見であり、伝統的なデザインが持つ美的バランスの良さを示唆しています。
水着タイプ別、女性の体型別で見る黄金比率
さて水着タイプ別で見た場合の着用時における黄金比(1:1.618)はわかりましたが、当然着用する人が標準体型であるとは限りません。
痩せ型の人もいればふくよかな人もいます。
続いて水着タイプ別かつ女性の体型別で見た場合、黄金比とどのような差が生まれるのかを見てみましょう。
代表的な水着タイプと体型別の比較データを示します。
スクール水着(ローレグ)
| 体型 | 比率 | 黄金比との差 |
|---|---|---|
| 標準体型 | 1:2.33 | 0.712 |
| 痩せ型 | 1:2.45 | 0.832 |
| 肉付きのよい体型 | 1:2.20 | 0.582 |
旧スク水(1960年代の競泳水着)
| 体型 | 比率 | 黄金比との差 |
|---|---|---|
| 標準体型 | 1:2.00 | 0.382 |
| 痩せ型 | 1:2.13 | 0.512 |
| 肉付きのよい体型 | 1:1.86 | 0.242 |
競泳水着(ハイレグ)
| 体型 | 比率 | 黄金比との差 |
|---|---|---|
| 標準体型 | 1:2.85 | 1.232 |
| 痩せ型 | 1:3.00 | 1.382 |
| 肉付きのよい体型 | 1:2.70 | 1.082 |
ビキニ
| 体型 | 比率 | 黄金比との差 |
|---|---|---|
| 標準体型 | 1:4.83 | 3.212 |
| 痩せ型 | 1:5.67 | 4.052 |
| 肉付きのよい体型 | 1:4.00 | 2.382 |
スリングショット
| 体型 | 比率 | 黄金比との差 |
|---|---|---|
| 標準体型 | 1:10.00 | 8.382 |
| 痩せ型 | 1:11.50 | 9.882 |
| 肉付きのよい体型 | 1:9.00 | 7.382 |
水着の形状と体型別で考えられる黄金比との関係

旧スク水が最も黄金比に近い比率を示しています。これは、適度な露出と体型カバーのバランスが取れているためと考えられます。
ビキニは黄金比から最も離れた比率となっています。これは露出度が高いためですが、体型によっては美しさを強調できる可能性があります。
体型によって黄金比との差異が変化します。特に、肉付きのよい体型の方が黄金比に近い傾向があります。
実はスクール水着(旧スク水)は露出と被覆が黄金比に近い関係性にある水着だった
ここまでの調べではスクール水着、しかも旧スク水タイプが露出と被覆において黄金比に近い関係性であることがわかりました。
その中でも着用者の体型としては肉付きのよい体型が黄金比にもっとも近づくという点においては新しい発見なのかもしれません。
少しくらいぷにっとしているほうがバランスの良い水着姿ということができるのでしょうか。
他の水着については水着の被覆面積と露出範囲に大きな差が出ているため、黄金比の観点ではバランスがいいとは言いにくいかもしれません。
しかし露出部分での視覚的なインパクトであったり、ハイレグの角度によるバランスもあることから別の観点からで違った魅力があります。
こうして水着で覆われている範囲、露出している範囲を見ていくと、デザインの世界でもなにかに活用できるかもしれませんね。


