2019年~2020年にかけて競泳水着好きの人が選ぶ人気の色ランキングを行いましたが、その後どういう変化があったのか気になったので、sukumizu.tvでアンケートを実施。
どういった変化があったのか見ていきたいと思います。
当時の結果は以下の通り。
実は当時と集計方法や一部項目も違いがあることから一概に比較することは適当ではないかもしれませんが、それでも近い調査内容としてご覧いただければと思います。
それでは第5位から見ていきましょう。
第五位:ピンク(6.90%)

ピンクの競泳水着は、一般的な競技シーンではあまり見かけないものの、フェティッシュの視点からは独特の魅力を持つ色です。
ピンクは「可愛らしさ」や「女性らしさ」、「無垢さ」を象徴する色であり、競技用という機能的なアイテムにその色が使われることで、強いギャップと倒錯的な美しさを演出します。特に淡いベビーピンクなどは、あどけなさや守りたくなるような印象を与え、フェティッシュ的な投影の対象になりやすいと考えられます。
また、「強さ」と「可憐さ」が同居することで、「戦う少女」といったアンビバレントなイメージが生まれやすく、それが性的倒錯の文脈にも接続しやすい要素となっています。
ピンクは全体としては少数派ではあるものの、その象徴性や視覚的なインパクトにより、特定の嗜好層にとっては極めて強いフェティッシュ性を帯びた色といえるでしょう。
ピンクの競泳水着画像一覧






第四位:黒(12.41%)

黒は競泳水着の中でもシンプルかつ洗練された印象を与える色です。フェティッシュの観点からは、「禁欲的な美しさ」や「無機質な強さ」、「支配と服従」といったテーマに直結しやすく、他の色にはない緊張感を持っています。肌に密着する競泳水着に黒が採用されると、身体の輪郭がより明瞭に浮かび上がり、ボディラインへの視線を強く引き寄せます。
特に光沢感のある素材と組み合わせた場合には、より艶やかで人工的な魅力が強調され、ラバーフェチ的な感性とも相性が良くなります。
加えて、黒には「真面目さ」や「ストイックさ」といった競技的な印象もあるため、「性的な対象」として見ながらも「敬意を抱く存在」としての二面性が生まれやすいのです。
このような複雑で深みのある象徴性が、黒の競泳水着をフェティッシュ的に魅力的なものにしている要因と考えられます。
黒の競泳水着画像一覧






第三位:白(13.10%)

白は「清楚」「純粋」「無垢」といったイメージが強く、競泳水着という身体に密着する衣装に用いられることで、視覚的にも心理的にも強いフェティッシュ性を帯びます。特に、水に濡れることで生地が透けるという想像をかき立てる点が、フェチ層にとっては大きな魅力です。
白い水着は肌とのコントラストが少ないため、布の存在が薄れ、よりボディラインそのものを際立たせる効果があります。また、競技的な場面において白が使われることは少ないため、やや非現実的で特別な存在として映るのも特徴です。「純粋さ」と「性的対象としての身体」という、一見矛盾する要素が同居することによって、背徳的な快感や倒錯的な美意識が生まれます。さらに、白という色は光の加減や濡れ方によって表情が大きく変わるため、視覚的にも飽きが来ない点も魅力の一つです。
白の競泳水着画像一覧






第二位:青(20.69%)

青は競泳というスポーツと非常に親和性が高い色であり、プールや水を連想させることから「自然な美しさ」と「清潔感」を感じさせる色として、多くの支持を集めています。フェティッシュの観点から見ると、青は肌とのコントラストを生み出しやすく、ボディラインの曲線や筋肉の陰影を美しく浮かび上がらせる効果があります。
とりわけ深いブルーは知的でクールな印象を与えるため、「感情を抑えた美しさ」や「高嶺の花」といったイメージと結びつきやすく、偶像的フェティッシュの対象として映ります。
また、青には安心感や落ち着きといった心理的効果もあるため、「見る側が安心して没入できるフェチ対象」として機能しやすい点も見逃せません。
こうした清潔感・実用性・視覚的美しさのバランスが取れた色であることが、青の人気の理由といえるでしょう。
青の競泳水着画像一覧






第一位:紺(22.76%)

紺は競泳水着フェチの世界において、最も象徴的な色のひとつです。特に日本では「スクール水着」のイメージが根強く、幼少期の記憶や学生時代の思い出と結びつくことで、郷愁やノスタルジーを伴ったフェティッシュ性が発揮されやすい色です。視覚的にも紺は落ち着きのある印象を与えながら、肌とのコントラストによって肉体の立体感を強く浮かび上がらせます。
さらに、濡れた際の光沢や布地の密着感が際立ちやすく、身体のディテールがより鮮明に感じられる点も支持される理由のひとつです。
また、競技性や清潔感を保ちながらも、抑圧されたエロティシズムを巧妙に内包しており、「表向きは真面目、しかし内面には欲望が潜む」といった二重構造がフェティッシュ層に強く訴えかけます。紺はまさに、実用性と幻想性を兼ね備えた「完成されたフェティッシュカラー」と言えるでしょう。
紺の競泳水着画像一覧






六位以下の結果から考えられることは?

今回の調査において、ピンク以下の色、すなわち赤、紫、水色、緑、オレンジ、グレー、黄色などは票数が非常に少なく、「その他」としてまとめられる結果となりました。これらの色はそれぞれ個性的で明快な視覚的特徴を持っているにもかかわらず、競泳水着フェチという特定の嗜好層においては、フェティッシュ性を強く喚起する対象とは見なされにくい傾向があると考えられます。
例えば、赤やオレンジ、黄色といった「暖色系」は視覚的な刺激は強いものの、競泳やスポーツの文脈ではやや非現実的に映ることが多く、リアリティを求めるフェティッシュ志向とは合致しにくい面があります。紫やガンメタリック(グレー系)は一時的に注目を集めた時期がありましたが、より普遍的で実用性を感じさせる色(紺、青、白、黒など)に比べ、近年はフェティッシュ層における共感度が低下している可能性が見て取れます。
また、これらの色は商業的に採用される水着カラーとしても比較的少数派であるため、実物を目にする機会の少なさがイメージの定着や感情の投影に影響しているとも推測されます。つまり、これらの「その他」の色は、視覚的には印象的であっても、フェチズムにおける「記憶の反復性」「感情との結びつき」といった要素においては上位色に及ばないという点が順位に表れていると考えられます。
2019年~2020年調査から考えられる嗜好の変化
まず最大の変化として、2019年〜2020年調査で1位だった「紫」が、最新調査では第8位(4.83%)にまで順位を下げている点が挙げられます。
紫という色は「神秘性」や「妖艶さ」、「非日常性」を象徴する色で、ラバーやコスプレフェチとも親和性が高い傾向にあります。
2019〜2020年当時は「エキゾチックで艶やか」なビジュアルへの関心が高かったと考えられますが、近年はより「リアル志向」「原点回帰的」な嗜好に変化している可能性があります。
また、「赤」や「ガンメタリック(グレー系)」といった強く主張する色も順位を大きく落としており、特にグレー系は現在の調査では票を得られていません。
これは、「視覚的な刺激よりもナチュラルさや現実味」に重きを置くフェティッシュ傾向が強まっていると読み取れます。
一方で、「紺」が2位から1位に浮上し、「青」「白」「黒」といった定番色が上位を占めるようになっている点から、「実際の競技性」「学生時代や青春期の記憶」「現実に存在するシーンの再現」といった要素が、フェティッシュの中で重要視されるようになってきていると考えられます。
とりわけ紺色の人気は、「スクール水着」としての象徴性、記憶や感情に結びついた強固なフェティッシュ」を反映しており、よりパーソナルで内面に根ざした嗜好に回帰しているように見えます。
このような嗜好の移行は、社会全体の美意識の変化(例えばナチュラル志向やミニマリズム)や、メディアに登場する水着・競技衣装の傾向とも連動している可能性があり、フェティッシュ文化においても「時代の空気」は無視できない要素であることを示唆しています。
【2025年版】競泳水着好きが選ぶ好きなカラーランキングを振り返って

以上が今回の結果になります。
今回の競泳水着フェチ層を対象にした色彩アンケートの結果からは、フェティッシュの根底にある「リアル志向」や「記憶との結びつき」、さらには**「文化的な象徴性」**が強く反映された興味深い傾向が見て取れます。
1位の「紺」や2位の「青」は、実際の競泳や学生時代のスクール水着など、現実のシチュエーションに基づいた親和性の高い色であり、実在感・記憶・郷愁といった感情を刺激するフェティッシュの核を形成しています。また、白や黒といった「定番色」も、シンプルでありながら着用者の身体的特徴や質感を際立たせる効果を持ち、フェチ視点における重要な要素となっています。
一方で、以前の調査(2019〜2020年)では上位にランクインしていた「紫」「赤」「グレー」などのインパクト重視の色が現在は支持を落としており、フェティッシュの傾向がより現実的かつ洗練された方向へとシフトしている可能性がうかがえます。これは、単なる視覚的な刺激よりも、「その色が喚起する文脈」や「装いのリアリティ」が重視されていることを意味します。
6位以下の色についても個性的で印象的なものが多いですが、フェティッシュの中心的価値観である「反復可能な記憶」や「身体表現との親和性」の点で、共感が得にくいことが順位に現れていると考えられます。
総じて、今回のランキングは競泳水着フェチ層における「好みの色」が、単なる色彩の美しさではなく、記憶、実在感、身体性、制服的な象徴性といった複数の要素によって構成されていることを示しており、フェティッシュの成り立ちとその進化の過程を読み解く上で貴重な手がかりとなる結果といえるでしょう。



