今回はなんと生活の中でもぴったりしたものを着用する女性、華花さんにインタビューを行いました。
フェチ活をしている女性はあまり表立って見かけないこともあり、特にゼンタイフェチの世界では男性が主流で、女性の存在は珍しいです。
華花さんは、そんなゼンタイやぴったりコスチュームフェチの魅力を語ってくれました。
ゼンタイとは何か、好きになったきっかけ、どのような魅力があるのか、普段の生活での体験談を交えながら、全身タイツの世界を知らない方にも伝えられるインタビュー記事をお届けします。
ゼンタイ(全身タイツ)とは、全身を覆う一体型のボディスーツのことです。
顔、手、足などすべての部分が覆われることが特徴で、一般的にはスパンデックスやライクラなどの伸縮性のある素材で作られており、着用者の身体にぴったりとフィットします。
ゼンタイはもともとパフォーマンスアートや舞台衣装として用いられていましたが、近年ではコスプレやフェティッシュファッションの一部としても人気が高まっています。特にフェティッシュコミュニティにおいては、ゼンタイの密着感や匿名性が魅力とされ、多くの愛好者がいます。
ゼンタイは、一見すると奇抜に思われるかもしれませんが、その中には着用することで得られる独特の快感や満足感があります。この魅力が、多くの人々を引きつけ、ゼンタイ文化を形成しています。
-- 今日のインタビューでお待ち合わせしたときにLEOHEXのレギンスを着用されてました(笑)
そうですね、着れるときには割と着ている方です(笑)
暑いときは着ないこともありますが、普段も使っていてLEOHEXのレギンスも何着か持っていますね。
-- おかげで声をかける時、見つけやすかったです(笑)ありがとうございます。生活に密着しているということでしょうか。そのあたりのお話はまたおいおいお聞きしたいと思います。
本日はよろしくお願いいたします!
ゼンタイ好きになったきっかけは中学生時代
-- 華花さんがゼンタイを好きになったきっかけって何だったのでしょう。
小さいときから戦隊モノのヒーローとか見てたんですよ。
ゼンタイというかフェティッシュな関心を持ち始めたのは中学生辺りだったと思います。
その時にコスチューム的なところが気になり始めて。
-- かっこいいとかではなく?
そうですね。あの素材は何でできているんだろうとか、触ってみたいとか考えるようになって。
それで中学生の時に携帯を持ち始めたので、いろいろ自分で調べ始めたんです。
当時はヤフオクの画像とか、全身タイツの画像をよく見ていました。それで「顔も隠れちゃうんだ」とか、最初はその程度だったんですけど、そのうち着てみたいなっていう欲求が出てきたと思います。
-- 初めて着たのはいつ頃なんですか?
10代のときは買ったりできなくて悶々とした時期を過ごしたんですけど、20歳のときに初めて着ることができました。
-- それは自分で買って?
実は初めて自分で買う前にゼンタイを貸してくれる人がいたので・・・その人と一緒にカラオケボックスで着たのが最初ですね。
-- カラオケボックスで(笑)なかなかすごい経験です
もちろん貸してくれた人もゼンタイが好きだったので、2人で着ることになったんですよね。その時。
ただ私、それまでゼンタイを着たあとのことって当時は考えたこともないというか、何したらいいかわかんなかったので。
-- 相手もいる状況だと危なかったのでは
そうですね(笑)でもそのときは特に何もなくて。
-- 初めて着たときの感想はどうでした?
どうだったかな・・・「おお、いつも写真で見ていた存在になることができた!」みたいな感動はあったかもしれないのですが・・・あ、思い出してきた。
すごくドキドキしていたと思います。
やっぱり8年くらい憧れていた姿になれたということもありますけど、顔の周りに布が張り付いているっていうのを感じたときにドキドキしました。
ゼンタイを着ていると自分の吐息を感じやすくなるじゃないですか。息がまとわりつく、みたいな。
あの感覚がエッチだなあって思っていました。
-- それが初めての経験だったんですね
はい、なのでこのときに「あ、なんか違うな」って思っていたら、そもそも今の自分はいないかもしれませんし、別の自分だったのかなあって思うことはあります。
私はこのときに「あ、やっぱり好きだ」って思えたから今があるんだと思います。
ゼンタイ・フェティッシュウェアを普段着として着用する華花さん
-- そういえばさっきの話に戻りますが、LEOHEXのレギンス着てましたよね。やっぱり生活のシーンでもゼンタイは着ていたいと思ったりするんですか?
もちろんゼンタイを着て生活したいと思うこともあるんですけど、そもそもゼンタイ着ていると洗い物ができないので、普通は着ないですね。
あとマジックテープとかに触れちゃうとゼンタイが荒れてしまうので。
-- 確かに生地のことを考えると、なかなか難しいですね
なので、私は私生活ではLEOHEXを着ていることが多いですね。
これで仕事することもありますし。
--めちゃめちゃフェチを生活レベルに落とし込んでるじゃないですか(笑)
リモートワークで「あ、今日はZoom会議ないなー」となったら、LEOHEX着て仕事してたりもしますね。
-- 寝るときにも着ていたりしますか?
はい、寝るときも着たりします。
あ、でもゼンタイは第2の皮膚的な感覚で着てはいるんですけど、寝るときにゼンタイを着るときはゼンタイだけですね。
ゼンタイはパジャマにもなるんですけど、スリスリしながら寝ると安眠出来るのでゼンタイ1枚で寝ると気持ちいいですよ。
-- なるほど、それは興味深い感覚ですね
トイレのときはどうしてる?
-- ふと思ったのですが、普段ゼンタイを長時間着用されているときってトイレはどうしているんですか?
もちろんトイレのときは全部脱いじゃいますね。
でもそれだと現実に戻っちゃうから気持ちがリセットされちゃうんですよね。
-- 確かに興醒めしそうです
なので、このクロッチの部分にジッパーが付いているものを選んでる着たりすることもありますね。
-- 股のところがジッパーになっているやつですね
あれ、ゼンタイを買うときにオプションで付けられるんですよ!一応、トイレ用ってことでジッパーをオプションで付けたりすることもあります。
-- 本当に普段の生活を考えてゼンタイも買われるんですね
あとはゼンタイじゃなくても、普段家でLEOHEXなんか着ているときはセパレートになっているものを着たりもしますよ。
あれだと脱ぎやすいから(笑)
ゼンタイを着ているときの華花さん
-- 華花さんはゼンタイを着たいなって思うときってどんなときですか?
それはもうムラムラしたときですね(笑)
-- そこでやっぱりスリスリを楽しみたい
そうですね。
ただ私の場合、1人でゼンタイを着たときの触感は慣れてしまったので、やっぱりパートナーと一緒に着たいなと思いますね。
-- 着ているときはどういうことを考えているんですか?
うーん、そうですね・・・。やっぱり大体エッチなことを考えてます(笑)
あと全身包まれている感覚が好きなので、それを楽しんでいる感覚はあると思います。安心感もあるのかな。
さっきも言いましたけど、私の場合はパートナーがいないとっていうのはありますが、触り合う感覚が好きなので、お互いゼンタイを着ているときは「自分も触ってほしいな」って思いますね。
自分が相手を触って反応があると、もっと自分も触ってほしくなります。
-- 身体の部分で好きな触る場所とかあるんですか?
顔、ですね。それと唇。
-- 顔、ですか
自分がさっきまで話してた人が顔がなくなってゼンタイを着たときにこういう感じになるんだって。そういうことに興奮するというか。
-- それは相手が人でなくなった、みたいなことに興奮を覚えるとか。
ゼンタイを着たことによって自分がモノになる感覚はそんなにないんですが、相手を見たときに人じゃない何かって思うかもしれないですね。
ゼンタイを着た相手を見て興奮するというのはあると思います。
ゼンタイ好きの自分をどう思う?
-- 改めてゼンタイが好きな自分を客観的に見たらどう思います?
うーん、気持ち悪いなって思います(笑)
-- えっ、そうなんですか?
私がゼンタイを知らなかったらきっと気持ち悪いなあって思います。
たまに自分に対して客観的になることもあるんですよ。客観的というかちょっと引いて自分をみるというか。
中学生や高校生の時もそうだったんですけど「フェチを捨てよう」みたいなタイミングがあったんです。
-- 一度、我に返る、みたいな?
なんで私、これ(ゼンタイ)好きなんだろうって思いとどまるというか。だからフェチに対して何も考えなくなるときとかありました。
我に返った自分からゼンタイ好きの自分を見たときには「なんかこいつ気持ち悪い女だな」みたいな(笑)
でも結局、戻ってきちゃうんですよね。やっぱり触っていたいたいし、着ていたいし。
そういうのを何度も繰り返してきたので、自分の中で捨てられないものなんだなっていうのは、そのときに感じました。
客観的に自分を見たら気持ち悪いなって思うのは、自分の中ではストッパーみたいなものだと思っていて。ずっとタガが外れた状態だと、それこそこのまま外に出てしまおうとか通報されそうになることもあるじゃないですか。
だから一瞬自分に対して気持ち悪いと思ったり、離れるのって、暴走しない自分を作っているというか。
もしかしたらフェチをこじらせた人なら誰でもそうかもしれませんけど。
お気に入りのゼンタイはありますか
-- ちょっと話は変わりますが、普段はどこでゼンタイを買われているんですか?
私は初めて買ったときからアートソンさんですね。私にとっては一番いいゼンタイだと思って買っています。
この前たまたまLEOHEXのキャットスーツを買ったり、AliExpressとかで買ったりしたんですけど、やっぱり全然、質がちがうというか、縫い方とか違うので。そのへんはこだわったりしますね。
縫い目が多いと顔のあたりなんかにも縫い目があって、触ったときにちょっと残念な気持ちになっちゃいます。
-- やっぱりクオリティが大事なんですね
そうですね。でもそうだなあ・・・最初に買うにしてはちょっと高かったりするんです。数万円しちゃうし。
-- 結構しますね。初めてゼンタイを試したいって思う人だと少し考えちゃう
だから初めて買う人は中国製だけどamazonでZentai Dreamerとかでもきっといいと思います。私はそのへんは買ったことがないのですが、いろんなタイプの生地とか素材でできているものもあるので、初めて買われる人はそこから始めてもいいと思います。
-- お気に入りの素材とか色はあったりするんですか?
いまは10着くらい持っていて、好きな色は紫ですね。
柄物も持ってるんですけど、やっぱり私は単色が好きです。
今日のインタビューでは持ってきてないんですけど、素材は撥水加工しているものもあったり、いろいろありますね。
LEOHEXみたいなツルスベのも好きだし・・・。
華花さんにとってのゼンタイとは
-- 華花さんが思うゼンタイの魅力ってなんですか?
何も隠せない、隠しているけど自分のすべてをさらけ出せるというところだと思います。
ゼンタイって着ていても、隠せないじゃないですか。着ているけど体のラインは出るし。でも誰かはわからない。
それが自分の全部を表しているっていうイメージに魅力的なものを感じるのかなと思います。
-- なるほど。単刀直入にお聞きするんですが、華花さんにとってのゼンタイってなんでしょう
捨てても戻って来るもの、ですね。
-- 手放せない、みたいな?(笑)
そうですね、多分。
結局、自分を客観的に見る時間を作って離れても戻ってきちゃいましたし。
それに私にとっては20歳のときのことがすべてのように思えて。
-- というと?
私、20歳のときに上京してきたんですけど、なんで上京したかったかって言うとフェチ活ができるから、だったんですね。
-- その時からフェチを人生に組み入れていたんですね。驚きです。
実は初めてあのカラオケボックスでゼンタイを着た日、午前中が採用面接だったんです。
それで午後はカラオケボックスでゼンタイを試着するという予定だったので。
-- いまのすべてがその日に集約されていると
そう言ってもいいかもしれませんね。
もしあのときのことがなかったら、きっと違う私だったと思うし。もちろん何かしらで着ていたかもしれませんけどね。
だから私からゼンタイを取ってしまったら何も残らないと思うんです。
-- 本日はありがとうございました。もし華花さんからアピールしておきたいことがあればどうぞ(笑)
えぇっ、うーん・・・あ、Fantiaやっていますので良かったら見に来てください!