タイトルのとおりですが、私達競泳水着ファンにとってにわかに信じられないニュースが飛び込んできました。
これまで水泳競技でも公式アイテムとして水着を生産し続けてきたアシックスが競泳水着の生産を終了することになるそうです。
一体なぜ、という疑問はありつつ、鑑賞派を始めとするコレクターにとって気になるのは取引価格への影響や、往年のモデルが手に入りにくくなるのではないか、ということではないでしょうか。
sukumizu.tvでも考えられる可能性について検討しました。
この記事のポイント
- アシックスが競泳水着の生産を終了する理由を考察している。
- 取引価格への影響や、往年のモデルが手に入りにくくなるのではと筆者。
- 今後、オークションなどでやり取りされる水着には影響が出るという。
レアタイプな水着に関する関連記事
アシックスが競泳水着を作らなくなるのは本当の話?
当サイトがこのニュースを知ったのは22年5月9日。
登録している某水着ショップのメールマガジンが発端でした。
そこに書かれていたのはアシックスがスイム商品の展開を終了されるということ。
あれだけ水泳界に貢献を果たしてきたメーカーなだけに、これだけでは真偽が読み取れないと、様々なニュースを漁ってみました。
その真偽がわかるのはこちらのニュースになると思います。
スポーツ用品大手アシックスが、日本水連との「オフィシャルサプライヤー契約」を2022年度限りで解除することが28日、関係者への取材で分かった。経営戦略の一環とみられる。
(中略)
08年にスピード社(英国)の「レーザー・レーサー」による好記録が続出した高速水着騒動を契機として他社に門戸が開かれた後も、3社が最上位の用具提供協賛社として並立していた。日本水連は今後、契約社を追加するかどうか検討する。
同社は3月に最高経営責任者が変わりましたが、新しい経営体制で水着を製造することをやめる、という選択をしたということでしょう。
現在のところアシックス公式サイト上でのプレスリリースは確認できておりませんが、マスコミが報じたということはその可能性は100%に近いと言っていいかもしれません。
コレクターなどが受ける生産終了の影響
スポーツ界では他のメーカーに切り替えるなどの対応になると思いますが、そちらはさておき私達のような競泳水着ファンにとってはある意味死活問題ではないでしょうか。
アシックスといえば、P2やハイドロシリーズといった、生産終了後も人気の高い水着が多くあり、ファンの間では間違いなく名の挙がるメーカーです。
そんなメーカーが水着を作らない、となったわけですから、とりわけオークションなどでやり取りされる水着には影響が出るのではないかと考えられます。
いま振り返って見るアシックスの人気レアモデル競泳水着
先述の通り、アシックスは競泳水着ファンの間でも人気の高い水着を多数、生産販売してきましたが、その中でも人気の高いものについていくつかピックアップしてみました。
ALS85T ハイドロCD
競泳水着ファンにとってasicsと言えばこの水着、という方が圧倒的多数を占めるのではないでしょうか。
伝説の白アシをはじめ、シンプルでありながら様々なカラーリングでファンを魅了したモデルです。
ALS403 ハイドロSP
今では見かけることがかなり少なくなりましたが、アシックスの競泳水着人気はここから始まったという原点の一つと考えられます。
特にガンメタモデルはこの後出現するコスチュームタイプの競泳水着に多大なる影響を与えました。
ALS425 ハイドロギャラクシー
ハイドロシリーズではあるものの、比較的新しいタイプの競泳水着。切り返しのデザインが秀逸で、こちらも多くの人気を博しました。
ALS409 ティーライナー
アシックスの競泳水着は、やはりステッチの使い方がきれいでデザイン性に目を見張るものがあります。
こちらも人気がありました。
ALS417 スプラッシャー
スプラッシャーもアシックスの競泳水着でよく見られるシンプルさを押し出したデザイン。
つるっともぬめっとも感じられる生地の質感が秀逸です。
手に入れにくくなる?高くなる?今後の取引は
水着マニアが集う水着界において、トップメーカーが生産終了になってしまったという事案はこれまでなかったと言っていいので、正直、どのように作用するのか予測できるモデルはありません。
しかし考えられることはあると思います。
1.近年のモデルについては手に入りにくくなり、高くなるのではないか
アシックスロゴのみのパターンである現在の新ロゴの競泳水着については、基本的に手に入りにくくなり、今後オークションサイトやメルカリのようなサイトで高値で取引されるようになるのではないかと考えられます。
実際、これまでamazonなどで手に入れることができていたモデルは軒並み売り切れており、ファンが購入していればいいのですが、転売を目的とした取引も考えられなくはありません。
今後、オークションサイトなどで見かけるようになった際は、定価の1.5~2倍程度にはなるのではないかと予想されます。
2.過去のレアモデルについては特に変化がない可能性
それでは10年以上前のモデルや、競泳水着のルールに革命が起きた2008年以前の水着についてはどうでしょうか。
私はこれらについては、概ね大きな値段変動はないのではないかと考えています。
元々、生産終了していて手に入りにくく、かつ人気のモデルの場合だと、すでに高値で取引されていることが多いという背景があります。
その上で、今回の生産終了で新規に競泳水着ファンが増えるということは考えにくく、その点で言えば需要はこれまで通りです。
つまり需要は変わらず、値段も高値状態が続いているということを考えれば、そこから何倍にもなることは可能性として低いのではないかということです。
無論、ショッキングなニュースの後は頻繁に取引が行われる可能性もありますが、いずれは落ち着く方向になるのではないでしょうか。
ショックなニュースだったが是非も無し
アシックスが競泳水着の生産をやめてしまう、というニュースは震撼しました。
ですが、人間生きていれば起こりうることは起こりうる、という観点で考えれば、これは仕方のないことかもしれません。
水泳で使っている人は他のメーカーに流れるとは思いますが、私達にとっては唯一無二の存在。残されたものを大切に取り扱っていくことが大事なのではないでしょうか。